劣化が進むことも! 夏冬の履き替えで外したタイヤの正しい保管方法とは

ビニールに入れて日の当たらない場所に置くのが基本

 冬支度であればスタッドレスタイヤにして、夏タイヤを保管。シーズンが終われば元に戻して、今度はスタッドレスを保管するというのが、買い替えるケースを除けば一般的だ。その際、ただ外して積んでおくというのではタイヤの寿命を縮めることもあるので注意が必要。使わないのにヘタらせてはもったいないだけだ。

 保管する際にまずやっておきたいのが、外したタイヤをザッと洗っておくということ。とくにスタッドレスの場合は融雪剤や雪に含まれた汚れが付着していることがあるので、念入りに洗っておきたい。洗ったら拭き上げてしっかりと乾燥させる。乾燥したら、ザッと目で見て汚れが残っていないかなどを点検する。

  

 保管はビニールの袋に1本ずつ入れて行なうが、入れる前にタイヤ全体にタイヤワックスをかけておく。この際は、走行せず、保護が目的なので、トレッド面にも塗っておこう。最近のタイヤはタイヤワックスをかけても劣化しないが、気になる人は水性のワックスがオススメだし、紫外線カット剤が含まれているワックスを使うといい。

 ちなみに、タイヤワックスをかけるとタイヤが劣化すると言われるのは、ワックスがタイヤに含まれる紫外線防止剤を流れ出させてしまうからだ。ちなみに次に使用するときはトレッドに付いたタイヤワックスは拭いたり、洗ったりして落としてから使うようにしよう。

 ワックスをかけたら1本ずつビニールに入れて冷暗所で保管する。地面に直接置くのではなく、スノコの上。もしくは新聞紙などを敷いて、地面からのダメージを最小限にしてやろう。また、サイドは弱いので負担をかけないようにするため縦に積んだほうがいいという意見と、真円を保つため横にしたほうがいいという意見があるが、さらに上に重量物を積まない限りどちらでもいいように思う。また1シーズンではなく、さらに長期間保管する場合は、縦横どちらがいいというよりもどちらも負担がかかるので、たまに少し位置をずらすなどするといいだろう。

 以上、完璧な方法を紹介したが、そんな手間をかけたくないという方はビニールを被せて日陰に置いておくだけでもいい。この際も地面に直接ではなく、シートや新聞紙を敷いた上に置くようにする。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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