装着が義務化されるほど一般的となった機能も
自動車の技術進歩は目覚ましく、数年前では遠い未来の出来事だと思われていた自動運転ですら、公道上でのテストができるまでに至っている。もちろん実用化に行きつくまでにはまだまだ紆余曲折があるとは思うが、その進歩には称賛を送りたいところだ。
振り返ってみれば今は当たり前のように装着されている装備も初搭載された車種というのが存在している。そこで今回はそんな今や当たり前となった装備の搭載1号車を振り返ってみたい。
ABS
今やほとんどの車種に装着され、バスやトラックに至っては装着が義務化されるほど一般的となったABS。これはアンチロック・ブレーキ・システム(Antilock Brake System)の頭文字をとったもので、その名の通り、強いブレーキをかけたときに車輪がロックしてコントロール不能状態に陥らないように、車両側でブレーキを制御するシステムだ。
市販車として世界で初めて4輪ABSを装着したのは1978年にメルセデスベンツ・Sクラス(初代)であったが、国産車では1982年に登場した2代目ホンダ・プレリュードが初である。当時のホンダは4w.A.L.B(4wheel AntiLock Brake system)と呼んでいたが、現在はメーカー問わずABSという名前で統一されている。