その勝敗をわけたものとは! 2018年に登場した新車の「勝ち組」「負け組」20選 (1/2ページ)

勝ち組1位は本格オフローダー!

 今は新型車の発売が滞っている。そこでグレード追加、2018年に試乗したプロトタイプ(試作車)なども含めて、勝ち負けを考えたい。

■勝ち組

12位 スペーシアギア

 人気の高いスペーシアをベースに、流行のSUV感覚を取り入れた。走行性能はベース車と同じだが、車内に汚れを落としやすい加工を施して、価格はスペーシアカスタムよりも割安だ。

11位 XVハイブリッド(e-BOXER)

 モーター駆動の併用で走りが滑らか。ノーマルエンジンとの価格差は約13万円と安く、エコカー減税まで含めると10万円に縮まる。きわめて割安だ。

10位 日産セレナe-POWER

 追加グレードだが、モーターは実用回転域の駆動力が高く、加速も滑らか。アクセル操作による速度調節の幅も広く、低燃費を含めてメリットが多い。

9位 レクサスES

 LSが極端に肥大化したので、ESは前輪駆動ながら快適性の優れたレクサスとして注目される。乗り心地をもう少し洗練させると選ぶ価値が一層高まる。

8位 ダイハツ・ミラトコット

 実車を見ると外観が落ち着いた雰囲気で、ミラココアなどの「女の子路線」とは異なる。バイアングルLEDヘッドライトとサイド&カーテンエアバッグを全車に標準装着して買い得だ。

7位 三菱エクリプスクロス

 峠道では後輪の接地性が甘く感じられ、安定性も不満だが、操舵に対する反応は機敏で良く曲がる。運転感覚は楽しく、居住性も前後席ともに満足できる。

6位 ホンダ・インサイト

 モーター駆動が中心のハイブリッドは加速感が滑らかで、走行安定性と乗り心地も優秀だ。内装は上質で、価格は装備の割に安く抑えた。

5位 三菱デリカD:5

 大幅なマイナーチェンジで外観は賛否両論だが、2.2リッターのクリーンディーゼルターボは滑らかで静粛性が優れ、走行安定性と乗り心地も大幅に向上した。居住性は以前と同じだが、全長が4800mm以下のミニバンではもっとも快適だ。

4位 ホンダN-VAN

 前身のアクティバンに比べて荷室長は短いが、助手席と後席を畳むと運転席以外は平らな空間になる。左ドアのワイドな開口部など、新機能を採用した。

3位 スバル・フォレスター

 プラットフォームが刷新され、高重心のSUVながら安定性が優れている。2.5リッターエンジンの搭載で動力性能も高まり、ターボの廃止は残念だが機能を素直に進化させた。

2位 トヨタ・クラウン

 運転感覚がメルセデス・ベンツに近づき、外観もクラウンらしさが薄れた。それでも「日本のクラウンを終わらせずに今後も進化させる」姿勢は注目される。

1位 スズキ・ジムニー

 20年ぶりのフルモデルチェンジとあって、電子制御機能も使って悪路走破力を徹底的に高めた。外観も原点に戻った印象で満足度が高い。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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