その勝敗をわけたものとは! 2018年に登場した新車の「勝ち組」「負け組」20選 (2/2ページ)

17年ぶりに復活して話題を呼んだクルマも負け組にランクイン

■負け組

8位 トヨタ・センチュリー

 後席は超絶的に快適だが、ハイブリッドシステムやプラットフォームは、先代レクサスLS600hから流用した。V型12気筒を積んだ先代センチュリーに比べてインパクトが乏しい。しかも価格は700万円以上も値上げした。

7位 トヨタ・シエンタ(2列シート)

 3列シートのシエンタが薄型燃料タンクを生かして多彩なシートアレンジを実現させたから、2列シートは相対的に魅力が乏しい。価格はあまり下がらない。

6位 トヨタ・カローラスポーツ

 実質的にオーリスの後継車種だ。走行安定性は良いが、1.2リッターターボは動力性能が物足りない。安全装備や居住性の優れたインプレッサスポーツに勝る特徴が乏しい。

5位 ホンダCR-V

 インサイトのインパネに見られるステッチ(縫い目)は、糸を使った本物だが、CR-Vは成形された模造品で済ませた。全般的に質感が不満で、価格は割高だ。

4位 マツダCX-8/ガソリンターボの追加

 CX-8自体は魅力的なSUVだが、ガソリンターボは高回転域の吹き上がりが鈍い。クリーンディーゼルターボに比べて魅力が乏しく、2WDは設定されない。

3位 レクサスUX

 レクサス車では乗り心地が少し粗く、ハンドルを保持する掌にも路面からの振動が伝わる。後席は狭く、2リッターのノーマルエンジンは価格が割高だ。逆にハイブリッドは割安になる。

2位 トヨタ・スープラ

 操舵感が機敏すぎて少々子供っぽいが、スポーツカーとしては楽しい。ただし方向指示機のスイッチを左側に装着するなど、主役はBMW・Z4だ。トヨタの立場は従属的で、スープラの車名は相応しくない。

1位 ホンダ・クラリティPHEV

 駆動用電池の容量が17kWhと大きく航続可能距離も長いが、価格は588万600円に達する。全長が4900mmを超えるボディは、運転がしにくい。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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