約40kgも軽量化! 200台限定が惜しいダイハツ・コペンクーペの開発者にインタビュー【大阪オートメッセ2019】 (2/2ページ)

オプションでカスタマイズパーツも用意

──ディーラーオプションでHKS製のサスペンションキットとスポーツマフラーが設定されていますね。これはクーペ専用ですか?

オートメッセ

 和田:いえ、これはリトラクタブルハードトップのカタログモデルにも装着できるものになっています。

──HKS製サスペンションキットのセッティングの方向性は?オートメッセ

 松下:このサスペンションは単筒式かつ倒立式となっていますが、じつはビルシュタイン製ダンパーを装着するスポーティな「S」グレードはもちろん、KYB製ダンパーを採用する標準グレードよりもさらにソフトで、乗り心地を重視したセッティングにしているんですね。車高もとくにローダウンはしていません。

──ちなみにクーペはハードトップに対しどのくらい軽くなっているのでしょうか?

 松下:約40kg軽量化しています。

──40kgとなると、結構大きな違いですね。またクーペ化によって重量バランスやボディ剛性も違ってくると思いますが……。

 松下:はい、それでもクーペとハードトップのどちらに装着してもアンバランスにならないようセッティングしています。また、コペンはラダーフレーム式に近いボディ構造で、クーペ化してもボディ剛性への影響は少ないので、その点でもどちらに装着しても問題がないようになっています。オートメッセ

──200台限定販売とのことですが、受注状況はいかがですか?

 和田:おかげさまで、現時点で1000台を超えていますので、抽選販売となります。受付期間はこのオートメッセが開催されている11日の18時までですので、ご検討されている方は専用サイト(https://coupe.copen.jp/)からぜひお早めにお申し込み下さい!

──すごいですね! でもそれほどの人気ですと、カタログモデル化も強く望まれそうですが……。

 松下:CFRP製ルーフはドライカーボン製ほどではないものの大量生産が難しく、そのため月間40台×5カ月で200台という限定台数になっています。軽さや強度、精度とコスト、量産性のバランスは、インフュージョン成形法が最も高いので、ほかの製法を採用するのも難しいところですね。

──量産性がさらに上がり、将来的にカタログモデル化されることを期待しています。ありがとうございました。


遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

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ホンダS2000(2003年式)
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