究極のカスタム車!? 迫力の自衛隊車両に来場者も釘付け!【大阪オートメッセ2019】 (1/2ページ)

市販車をベースに仕立てたスペシャル仕様

 2月9日(土)より11日(月・祝)までインテックス大阪で開催された「大阪オートメッセ2019」。2ホールと3ホールの間にある屋外スペースにて、自衛隊大阪地方協力本部が「1/2tトラック」と「高機動車」、「軽装甲機動車」を10日と11日に展示。そのうち「1/2tトラック」と「高機動車」は室内へ乗り込むこともできたため、おもに親子連れの来場客から注目を集め、つねに人が絶えなかった。

 汎用トラックとしてさまざまな用途・部隊で使われている「1/2tトラック」は2代目三菱パジェロのショートボディをベースとしているが、荷室スペースにはベンチ車体側面に平行な向きで折りたたみ式ベンチが備えられており、全長×全幅×全高=4.14×1.765×1.97mと小柄だが6人乗車が可能。車重は約1.94tながら最高速度135km/hとなっている。

 そのアンダーフロアを覗いてみると、フロントサスペンションはトーションバースプリングと組み合わせたダブルウイッシュボーンで、リヤはリーフスプリングを用いた3リンクリジッド。オフローダーとしては比較的オーソドックスな構成だ。

「高機動車」はトヨタ・メガクルーザーをベースにしている……というよりも、むしろメガクルーザーが高機動車をベースとして民生用に仕立てられており、そういう意味では生まれながらの軍用車と言えるだろう。

 全長×全幅×全高=4.91×2.15×2.24mという大柄なボディは後部に8人、運転席と助手席合わせて計10人の隊員が乗車できる広大なスペースを持つ。だが「高機動車」の名の通り、悪路のみならず一般道での高速走行にも適した設計となっており、車重は約2.64tと決して軽くはないものの、最高速度は125km/hと充分に速い。

 サスペンション形式はオフローダーながら各アームが細身の前後ダブルウイッシュボーンで、スプリングはフロントがコイル式、リヤがトーションバー式だ。だが最低地上高確保のためハブリダクション機構を採用したほか、タイヤ空気圧調整装置も搭載し、被弾してもある程度走行できる専用のランフラットタイヤを採用するなど、戦場でのサバイバル性能を充分に確保している。


遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

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ホンダS2000(2003年式)
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