軽が高額でどうする! ノンターボで安くても不満少なめの軽自動車4選 (1/2ページ)

軽が高騰するなかまだリーズナブルなモデルはある!

 軽自動車が庶民の安い足代わりグルマ……という時代は終わりつつある。性能の進化もさることながら、先進安全支援機能の装備などもあって価格は高騰。たとえば、日本でイチバン売れているクルマ、軽自動車のホンダN BOXはNAの標準車でさえ約138.5万円から。実質的なベースグレードで約150万円もする。ちょっと凝った内外装を持つクルマなら、160万円はザラ。ホンダ・フィットが約142万円から買えることから考えれば、軽自動車は絶対的に安い、ということでは決してない。

 しかし、それでも軽自動車の本分を忘れていない、庶民派!? のリーズナブルなクルマがないわけではない。

 ここでは、価格的なメリットが大きいNAエンジン搭載の軽自動車の中から、130万円以下の不満少なめのクルマたちを紹介したい。

1)スズキ・アルト

 純ガソリン車として素晴らしい最高37.0km/Lもの燃費性能を誇りつつ、多くのエコ系軽自動車とは違い、乗り心地を犠牲にしていないコンセプト、完成度が好ましい。しかも後席がセダンタイプとしてはびっくりするぐらい広く、60km/h走行時に耳に届くのはロードノイズだけ。という室内の静粛性にも配慮されている。

 自身の試乗では、25km/Lの実燃費を記録。スズキ伝統の軽自動車ならではの着実な進化がみられる小さな名車と言える存在だ。もちろん、先進安全支援機能のスズキ・セーフティサポート付きの、それほど装備が簡素化されていないLグレードでも90万円台から買える。こうしたクルマ作りは、日本の誇りでもある。

2)ダイハツ・ミラトコット

 2018-2019年日本カー・オブ・ザ・イヤーのスモールモビリティ賞を受賞したミラトコットは、ダイハツ最新の新時代エントリーカー。どこか懐かしさを感じさせるシンプルな作りは無印良品的なイメージもある。

 運転感覚、乗り心地など、主に女性に配慮したものだが、誰にでも薦められる、穏やかでちょうどいい性能が、むしろ軽自動車として好ましい。お薦めのL SAIIIでも約113万円。その上のメイングレードとなるX SAIIIでも約122万円と買いやすい。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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