ついに軽自動車まで! メーカーがオラオラ顔のクルマを続々デビューさせるワケ (1/2ページ)

軽からLクラスミニバンまでオラオラ顔が浸透

 オラオラ顔のミニバンがブームになって久しい。いまやミニバンはメッキギラギラの威嚇的なフロントフェイスでなければ売れない! というくらいになっている。軽ハイトワゴンも同じ傾向だ。

 そういったエグい顔つきに対して、クルマ好きの評価は非常に厳しい。マイチェンでダイナミックシールド化された三菱デリカD:5が登場した時は、「気でも狂ったのか」とか、「まるで電気シェーバーだ」といった非難の声がネット上に溢れ、擁護の声はほとんどなかった。

 ところがそのデリカが受注好調! どうなってるの? という感じだろう。

 さらに批判が集中しているのはトヨタ・アルファードだ。あの巨大銀歯のような顔は、まさにオラオラ顔の王者。おそらくもっとも多くの嫌悪感を集めていると推測されるが、あれが好きな層にとっては「神」的な存在で、発売以来売れ行きはずーっと好調だ。

 編集部ハラダ(守旧派カーマニア)は、「どうしてメーカーはああいうデザインを採用するのでしょうか。よく言えば個性的ですが、購入を再検討した人も多いのではないかと思いますが」と言うが、ああいったデザインが採用される最大の理由は「売れるから」。それに尽きる。あるいは、「あれじゃないと売れないから」と言ってもいい。いまやミニバンや軽ハイトワゴンに関して、オラオラ顔はもはや必須要素になっている。

 なぜオラオラ顔が売れるのかと問われれば、誰にでも他人にナメられたくないという潜在意識があるからだ。ミニバンや軽は「遅い」というイメージがあり、基本的にナメられやすいので、顔でそれを補う方向性が伸びたのだろう。


清水草一(永福ランプ) SHIMIZU SOUICHI

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フェラーリ328 GTS/ランボルギーニ ・カウンタック アニバーサリー/BMW 320d(先代)/ダイハツ・ハイゼットトラックジャンボ(90年製)
趣味
原稿を書くこと
好きな有名人
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