新車ディーラーの苦悩! 依頼の多い改造車の入庫・整備に手を出せない理由とは (1/2ページ)

監督官庁からの指導もますます厳しくなっている

 メーカー正規ディーラーのみならず、民間整備工場などでは昔から違法改造車の修理や点検、整備のためのサービス入庫は、監督官庁のお達しもあり厳しく断ることになっていた。とくにメーカー系ディーラーの整備工場においては、合法的な改造車に関しても、メーカー系カスタマイズなどを除いたものは、「誤解を招く」として断られることがほとんどとも聞いている。

 近年では、メーカーがブランドを立ち上げたりして、自社モデルのカスタマイズに熱心となっているが、それには監督官庁の違法改造車の入庫取り締まりがますます強まっていることとも無縁ではないようだ(改造してクルマに乗りたいお客には、合法的でしかもメーカー自らがカスタマイズしたクルマに乗ってもらうということもあるようだ)。

 新車販売業界に詳しい事情通は、「最近の傾向としては、監督官庁のディーラー整備工場への監査は抜き打ちで行われるとのことです。予告なく店舗にやってきて違法改造車が入庫されていないかをチェックしていくそうです」とのこと。事情通によると最近とくにチェックされるのが、タイヤハウスからはみ出したタイヤの違法インチアップや、スモークガラスの透過度とのことである。もちろん、もっとメカニカルな部分での違法改造車があれば摘発される。

 あるユーザーは、「タイヤをインチアップしたあとにディーラーに点検に出したら、“違法改造車だから点検できない”と連絡があったそうです。言われてよくみたらホイールハウスからわずか数ミリだけタイヤがはみ出していたそうです。監督官庁が監査に入るとこのようなケースも見逃さずに摘発されるとのことでした」と話してくれた。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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