新車ディーラーの苦悩! 依頼の多い改造車の入庫・整備に手を出せない理由とは (2/2ページ)

納車時に違法な改造をディーラーに依頼するユーザーも

 一部の人気の高いミニバンでは、新車購入時に明らかにホイールハウスからはみ出すようなタイヤサイズへのインチアップや、透過度に違法性のあるウインドウフィルムの施工を、ディーラーのサービス工場で行ってから納車してほしいというお客が多くて頭を悩ましているとの話も聞いたことがある。

 とにかく事前予告なく、抜き打ちで監査に入られるので、違法改造車もしくは疑いのあるクルマの入庫はあってはならない、というのが今のディーラー整備工場の実状である。

 大昔には、ディーラーのメカニックが通勤にも使っている愛車といえば、足をガチガチに固めたりしたオリジナルの改造車が目立っていた。なかには新車時には設定のなかったエンジンを換装しているケースもあった。それがしたくてメカニックになったというケースも多かったようだ。

 しかし、監査は入庫車両だけでは終わらず、社員のクルマまで、店舗内に置いてある車両すべてに及ぶ。そのためコンプライアンスも厳しくなってきたので、社員のクルマはノーマル仕様であることも徹底されているとも聞く。

 昔のイメージの違法改造車というよりは、タイヤのインチアップやスモークガラスの透過度などがやり玉にあがり、とくに新車ディーラーに関しては以前に増して監督官庁の取り締まりが厳しくなってきているのが現実となっているようである。

(写真はすべてイメージです)


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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