Zニスモで挑戦! 駆け出し編集者は一流レーシングドライバーの指導でどこまで成長できる? (3/3ページ)

ショートサーキットでの走行でついに限界に達した私

 午後はこのレッスンのメインともいえる、ショートサーキットでの走行から。まず座学でコースについてやアウトインアウト、フラッグの意味等サーキット走行の基本を学んだあと、同乗走行へ。コースへの入り方など基本的なことから教えてもらえるため、サーキット未経験者や初心者でも安心だ。

WEB CARTOP編集部の乾ひかりがNISMOドライビングレッスンに参加

 続いて低速での先導走行。講師が先頭を走り、その後ろを2~3台の参加者が追従して走るといったものだ。ドライビングレッスンの先導走行というと台数が多すぎて最後尾は先頭とはまったく違うラインを走っている……なんてことも少なくないが、このレッスンは少数で行うため、ラインはもちろん、ブレーキを踏むタイミングから離すタイミングまでプロのものをそっくり真似して走ることが可能。走行時間も10分程とコースに慣れるには十分な設定だ。

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 その後ハイスピードでの同乗走行が行われた。プロが見せる本気の走りは圧巻で、その助手席に乗れるのはじつに貴重な機会。しかもラインやクリッピングポイントなどの解説つきという贅沢な体験だ。

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 続いて中~高速での先導走行へとステップアップ! 速いといってもそこまでではないだろう、先導車と同じように走ればいいし……と完全に油断していた私。しかし周回ごとに徐々にペースが上がっていく。あれ、結構速いぞ? 後半はついていくのがやっとの速さに。

 初心者向けのレッスンではあるが、参加者がいい意味で「限界ギリギリ」まで実力を出しきり、手応えのある走行ができるものとなっていたのだ。そうはいっても講師はしっかり後ろを確認しながら、参加者のレベルに合わせてスピードを調整してくれるため、無理をする必要はない。

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 いまだに自宅から会社までの道のりもカーナビがないと怪しいほど方向音痴な私。無論、初めて走るサーキットのコースを覚えるのには人一倍時間がかかる。加えてビビりな私は、自分で参加する走行会などではコーナー手前でどこまでアクセルを踏めるかわからず、かなり手前でブレーキを踏んでしまい、徐々に制動距離を縮めていくもクルマの性能を出し切れないまま終了ということがしばしば。

 しかしこの先導走行ではプロに続いて走ることで、いつもより早くコースを覚えることができ、適切なラインやブレーキのタイミングも習得。さらに徐々にスピードアップしていくといった方法のおかげで、自分のいま持てる実力のなかでは最大限クルマの性能を出しきることができた。通常であれば5、6回は走らないと身につかない技術が1日で習得できてしまったといった印象だ。

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 そしてこのレッスンの締めくくりは、スーパーGTやスーパーフォーミュラが行われるレーシングコースの体験走行。この日は3周することができた。初心者向けなのにいきなり広い本コースに出るの? と不安に感じるかもしれないが、心配は無用。先導つきなうえ、ヘルメットの着用も必要ないほどのスピードでゆっくり走るといったものだからだ。このレッスンでクルマの運転やサーキット走行の楽しさを知り、次は本コースで思いっきり走ってみたい! と考える人にピッタリの内容だろう。

WEB CARTOP編集部の乾ひかりがNISMOドライビングレッスンに参加

 これで無事に1日のプログラムが終了。最後はひとりずつ修了証をもらい、講師と熱い握手を交わすのがお約束……らしいのだがこの日はなぜかグータッチに! 終始和気あいあいとした雰囲気であった。

WEB CARTOP編集部の乾ひかりがNISMOドライビングレッスンに参加

 ニスモドライビングアカデミーは、講師の解説つきの同乗走行や、少人数での先導走行の機会が多く設けられるなどプロの運転のしかたを間近で見られるため、上達しやすいという印象を受けた。

 そして私が参加した「レッスン1」 は「走る・曲がる・止まる」といったクルマの基礎を学んだうえで、それを活かしながらショートサーキットを走行し、最後にはレーシングコースに出るといったプログラムのなかで、プロからひとつひとつの動作を手厚く教えてもらえる。このようなカリキュラムによって、初心者がいま持てる力を出しきり、本気でスキルアップを目指すことが可能となっていた。

WEB CARTOP編集部の乾ひかりがNISMOドライビングレッスンに参加

 ニスモドライビングアカデミーで1日指導を受けることで、フェアレディZ NISMOの特性を理解することができ、初めと比べるとかなり思い通りに操れるようになった。このクルマとは親友になれたと思っている。ただドリフトができなかったことには未だ悔いが残る……。「またいつか一緒に走ろうね。もっともっと修行を積んで、今度キミに乗るときはドリドリするから!」すっかりこのクルマの虜になってしまった私であった。

 ちなみにこのレッスンは今後も各地での開催が決定している。詳しくは公式ホームページをチェックしてみてほしい!(https://www.nismo.co.jp/nda/


乾ひかり INUI HIKARI

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愛車
スバル・インプレッサWRX STI(GRB)
趣味
ひとりドライブ旅、読書、音楽鑑賞(ライブ参戦)
好きな有名人
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