クルマ好きの宿敵「洗車キズ」! 可能な限り防御する本当に正しい洗車方法とは (1/2ページ)

キズを付けないためには可能な限りボディをこすらないことが大切

 あまり気にしない人には関係ないだろうが、洗車好き、さらにはボディの程度にこだわる人にとっては洗車時のキズは宿敵といってもいい存在だ。気にしないという人でも、見た目の印象が悪くなったり、将来の売却時の査定へも影響するから少しでも関心をもったほうがいい。

 洗車というのは、基本的にこするという行為がつきまとう。シャンプーをかけるとき、そして拭き上げるとき。またワックスをかける際も塗り込み、拭き上げるため同様だ。

 純正塗装ではキズが付いても自己補修するものを採用しているクルマもある。日産のスクラッチシールドは以前からあるし、トヨタもセルフリストアリングコートとして採用車種を広げている。これらは簡単に言ってしまえば柔らかい塗装で、キズというのは本来削れて付くものだが、凹ませることで元に戻るというのが理屈。ゴムの板を爪で引っ掻いても最初はスジが付くが、しばらくすると元に戻るのと同じだ。

 こういった塗装であれば洗車時のキズはかなり防げるだろうが、採用されるのは高級車が中心だし、いままでチェックした感じでは細かいキズは大丈夫でも、少し大きめのものは厳しいことが多いように思える。仕組みから考えると限界があるのも当然だろう。

 話は戻って、キズを付けない洗車とはなにか? 簡単に言ってしまえばこすらなければいいのだ。といっても、完全にこすることを避けられるのはシャンプーをすすぎ流したあとの拭き上げだけ。吸水性に優れたセーム皮や人工セームを使って、押すようにして水分を除去していくといい。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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