一般オーナーの手洗いよりクルマに優しい! キズの心配が減ったイマドキの洗車機事情 (1/2ページ)

最新モデルならボディへの傷つきはほぼない

 花粉の季節というのは、花粉症の人だけでなく、クルマにとっても厳しい季節。屋外に半日も駐車しておけば、ボディに薄っすら黄色い粉が……。というわけで、洗車の頻度が増えるのもこの季節。頼りになるのはやっぱり洗車機だ。でも、洗車機で洗車するとボディにキズがつくのでは? と心配している人もいるだろう。実際のところどうなのだろうか。

 日本で最初の洗車機が登場したのは1962年。この57年間に洗車機の技術進歩も素晴らしく、とくにブラシの素材が圧倒的に良くなっている。最新の洗車機では、水をたっぷりと含んでボディに優しいスポンジタイプが主流。さらに高性能なセンサーでボディの形状を立体的に細かく捉え、洗車ブラシの角度を調整して、洗い残しがないように細かくコントロールしている洗車機も増えてきている。

 もちろん手洗いだろうと、洗車機だろうと、ボディ表面をスポンジやウエスで擦れば、わずかとはいえ、擦ったあとのようなものがつくのは避けられない。しかし洗車機メーカーのデータによると、現行のハイスペックモデルの洗車機によるボディ表面への影響は、一回の洗車につき、0.02ミクロン以下とのこと。ボディの塗装の厚さは、クリア層が数十ミクロン、本塗装の部分が約100ミクロンといわれているので、数字的には誤差の範囲というか、ほとんど無視していいレベル。

 実際は洗車機のブラシよりも、もともと車体についている泥やホコリ、砂によってボディを傷つけている場合が多いぐらいで、汚れがひどいクルマはいきなり洗車機に入れるのではなく、事前にたっぷりと水をかけて、ざっと汚れを落としておくと、洗車機に入れても傷がつかなくなる。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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