そこでやる必要ある? 速度取り締まり「ネズミ捕り」の場所の決め方とは

違反切符を交付する場所を確保しやすいポイントまで考慮

 一般道で行われている、「定置式速度取締」いわゆる「ネズミ取り」を実施している場所は、かなり限定されている。よく知られているとおり、警察の交通取り締まりにはノルマがある。というのも、交通違反の検挙によって徴収される反則金を財源とする「交通安全対策特別交付金」の予算があらかじめ決められているので、おのずと反則金の徴収額と交通取り締まり件数の目標が課せられるからだ。そうなると、現場の警察官もそのノルマを達成するために、「効率」というものを重視するようになる。

 つまり、比較的スピードが出やすい直線的な道で、取り締まるための警察官や速度を計る機器(レーダー)などがドライバーから見えにくい場所(姿を隠せる場所)が都合がよく、必然的にそうした場所を選ぶようになる。

 さらに、もうひとつ重要なのは、違反者を誘導し、クルマを止めて、違反切符にサインをさせる場所が必要だということ。この駐車スペースは当然不可欠で、なおかつ速度を計測する地点から、その場所が見えないことが望ましい(パトカーなども停まっているので、取り締まり中であることが露呈するため)。

 ひとつの地域にこうした条件が揃っている場所はかなり限られているので、ネズミ取りポイントは、けっこう絞られてくるというわけだ。地元の人なら、「大体あそこでやっている」という情報を有しているだろうが、他所の街のことまではなかなかわからないはず。

 そこで頼りになるのが、各都道府県の警察が発表している「交通公開取り締まり情報」。各都道府県警のホームページを開くと、日時だけでなく、けっこう詳細な場所まで掲載されている。これにひと通り目を通しておけば、その地域の取締り場所はだいたい予想できるようになるので、「しまった!」と後悔する前にチェックして、気が付かないうちに制限速度を超過してしまっていた、なんてことにならないように気を付けよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

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