カローラひと筋30年のマニアライターが選出する歴代カローラTOP5! (2/2ページ)

ジウジアーロがデザインに絡んだと噂されたモデルも

第2位:4代目

 筆者が運転免許を取得して初めてステアリングを握ったクルマということもあり、思い出深いモデルとなっている。オーソドックスな箱型スタイルなのだが、面構成がなんとも特徴的で、“ジウジアーロがデザインに絡んでいる”などという噂も立ったが、それは真実ではないようだが、それだけ当時の大衆車のなかではずば抜けた存在感を見せていた。

 ボディバリエーションも、この代で最後となった2ドアセダンや、クーペ、ハードトップ、リフトバック、バンなど多彩なボディバリエーションも特徴的であった。前期モデルはカローラ史上最初で最後の丸四つ目のヘッドライトを採用。これは大昔には四つ目ヘッドライトの採用は高級車だけに許されたものであったので、その意味でも採用したと聞いている。

 我が家は買い得グレードの1500GLを購入。間欠ワイパー、トランク&フューエルリッドオープナー、フロント分割式ヘッドレスト、フルドアトリムなど装備内容は充実していたが、唯一搭載エンジンが排ガス規制の最も厳しかったころのものでもあったので、エンジンの非力さが、運転初心者の筆者でもよくわかった。

第1位:6代目

 5代目でカローラ(セダン及び5ドアハッチバック)はモデル初となるFF方式を採用した。5代目はFF化という“大仕事”もあったのか、とくに前期モデルはカローラらしいゴージャス感が伝わってこなかった。というよりも、CMキャラクターに郷ひろみを採用していたので、すでにユーザー層の若返りをはかろうとしていたのかもしれない。結果的にマイナーチェンジで従来のゴージャス路線に戻ってしまった。

 6代目の最大のトピックは1500㏄にハイメカツインカムを採用したことである。カローラというクルマは初代では当時の最新技術を惜しみなく採用しており、時として最新トレンドの技術を積極的に投入するクルマでもあるのだ。

 我が家でも4代目のFRカローラセダンを下取りに入れ、グレーメタリックのSEリミテッドに代替えした。しかも4速ATではなく5速MTをチョイスした。それまでの4代目が4速MTだったので、当時大学生だった筆者は5速になっただけでもうれしかった。パワーステアリングにパワーウインドウ&パワードアロック、電動格納式ドアミラーと、充実装備にも大満足。当時はエアコンとオーディオはオプションだったので、予算の都合もありエアコンをマニュアルにして、カセットオーディオを装着した。

 ひと足早くサニーが“トラッドサニー”を市場投入し、装備や見た目で5代目に差をつけていたが、6代目登場で一気に形勢逆転することとなった。

 スーパーホワイトIIどボディカラー次第では、マルーン系(赤)の内装色が当時のクラウンやマークⅡと同じように組み合わされたのも高級イメージにひと役かっていた。

 筆者はマイナーチェンジ後の特別仕様車1500XEサルーンリミテッドのスーパーホワイトIIを自費で購入した。中間グレードのXEをベースにタコメーター、パワーウインドウなどが特別装備されていた。デビュー当時はキャブレターを採用していたハイメカツインカムも、前期途中でEFI仕様が追加され、マイナーチェンジでEFIに統一された。筆者が乗っていたモデルは3速ATだったのが唯一気になる点だったものの、そんな不満を消し去るほど、ほかでの満足感が高いモデルであった。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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