ミニマム女子必見! 運転中の「見えない……」を感じにくい見切りのいい国産モデル4選 (1/2ページ)

軽のなかでも見切りがいいのは直線基調デザインの2台

 もしかすると身長140cm台〜150cm前半くらいのミニマム女子さんにとって、クルマの運転席に座るというのは、ちょっと苦行に近いものかもしれません。前が見えにくいのは当たり前。ペダルだってギリギリ、ちょんとつま先がのるくらい。ハンドルは「握る」というより「ぶら下がる」感覚だったり。しかも、スリムな体型ならまだいいのですが、ふっくら体型さんはシートをいちばん前にスライドしたら、ハンドルにお腹が当たって操作できない、なんてことも。

 なので、クルマの運転ってイヤだな、大変だな、と思っているかもしれないですね。でも、そうしたミニマム女子さんに配慮したクルマや、大きなボディでも意外に見切りがよくて、運転しやすく感じるクルマもあるんですよ。今回はそんな、ミニマム女子さんの味方をご紹介しますね。

1)ダイハツ・ミラトコット

 まず、いちばんのオススメと言えるのがダイハツ・ミラトコット。若い女性の「私たちが欲しいと思えるクルマがない」と悩む声に応え、たくさんの女性たちの意見を取り入れて誕生した軽自動車です。そう聞くと、デザインや内外装だけにこだわったと思いがちですが、じつは開発チームにもれっきとした女性エンジニアが在籍していて、男性エンジニアにはわからない、女性特有のクセや苦手ポイント、安心できる操作感などをチェック。微細なチューニングも妥協せず試行錯誤して作り上げたと言います。

 それに、ミラトコットはそもそも設計段階から、運転しやすさに配慮したデザインを採用。たとえば最近は燃費を抑えるために、Aピラーと言うフロントガラス両脇の柱を深く傾斜させて空気抵抗を減らすデザインが多いのですが、それだと視界が狭くなりがちです。なのでミラトコットは、柱を立たせて上下左右までしっかりと見える視界の広さを確保。ボンネットの先端がどこにあるのかが確認しやすいことや、ベルトラインと言って窓ガラスの下辺のラインを水平にしたことで、車両感覚がつかみやすく後方もすっきりと見やすいので、バックするときも安心感があるんです。

 最近は軽自動車でも、デザインや大きさによっては意外に運転しにくいクルマもあるので、そう感じている人にこそミラトコットに乗ってみて欲しいと思います。

2)スズキ・ジムニー

 続いては、昨年20年ぶりにフルモデルチェンジして話題となった、軽自動車唯一の本格クロスカントリーSUV、スズキ・ジムニー。相変わらずの大人気が続いてますよね。カクカクしてワイルドな雰囲気が好き、という女子は多いですが、じつはデザインや雰囲気だけでなく、運転しやすいところが好きで乗り続けている女子もいっぱいいるんです。

 いちばんの決め手は、すべてが直線基調、水平なラインでまとめられていること。外観で言えばバンパーやボンネット、ベルトラインやリヤガラスの形状まで、カクカクですね。

 それはインテリアでも共通していて、ダッシュボードやインパネのラインが水平にしてあります。その理由は、もちろんジムニーらしさを受け継いでいるというのもありますが、時には砂漠や岩場など究極の悪路を走ることもあるジムニーなので、車体が大きく傾いた時にも、どれぐらい傾いているのかを運転しながら把握しやすいように、という意味もあります。

 なかなか日本ではそんな路面を走る機会はないですが、それでもショッピングモールの立体駐車場のスロープを上がったり、雪道で思いがけず段差があったり、といった場面は日常的にあるはず。そんなシーンでも、ジムニーなら車両姿勢がつかみやすく、障害物を避けて走るのに適した見切りの良さを確保しているので、安心して走れるというわけなのです。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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