輸入車もチラホラ見かけるが何でもOK? 意外と知らない「教習車」に使える条件とは (2/2ページ)

助手席にブレーキを設置できるかがポイント

 こう見てみると、なんでも教習車にできるのだろうか? と思うだろうが、そうではない。じつは道路交通法によって規定されているのだ。条件としては下記となる。

・乗車定員5人以上の普通自動車
・全長4400mm以上
・全幅1690mm以上
・ホイールベースが2500mm以上で、トレッドは1300mm以上

 となる。つまり、軽自動車は全滅で、コンパクトカーもほぼダメといえ、逆にそれ以外であればほぼ使用できる。輸入車はウインカーレバーが逆のことが多いが、それも別に構わないのだ。

 ただ、ひとつ問題があって、それが助手席にもブレーキを設置しなくてはならないということ。この改造に手間取ったり、できないクルマは使用できないことになる。

 ちなみに安全をウリにする某輸入車を一般の整備工場で改造したところ、メーカーからクレームが来たという話もある。実際に安全にかかわる部分だけに、メーカーに頼んで改造ができないと教習車としては使えないだろう。安全意識が高まる昨今ならなおさらだ。

 そしてもうひとつ重要なポイントがMTがあるということ。これが意外に問題で、ご存じのように設定自体がない車種がほとんどなので、あまり選ぶ幅がないというのは気になるところだ。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
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レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
好きな有名人
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