なぜ「NISSAN」エンブレムに戻した? 日産スカイラインが「インフィニティ」を捨てた理由 (1/2ページ)

「日本のスカイライン」が帰ってきたと話題に

 日産のビッグネーム「スカイライン」がビッグマイナーチェンジを発表した。最高出力405馬力の3リッターV6ツインターボを搭載する「400R」の登場や、特定条件下においてハンズオフ(手放し)運転が可能な「プロパイロット2.0」の初採用などトピックスにはこと欠かないマイナーチェンジだが、古くからのスカイライン・ファンにとってはボディ各部に配されていた「インフィニティ」エンブレムがなくなり、日産のエンブレムに変わったことが注目されている。まさに「日本のスカイライン」が帰ってきたというわけだ。

 そもそも「スカイライン」という名前は、日産に合併されたプリンス自動車の有していたモデルに由来するもので、日本を代表するスポーティモデルのイメージが強い。初めて「GT-R」を設定したC10系スカイラインは「ハコスカ」の愛称で親しまれた。

 また、1989年に第二世代のGT-Rが復活したR32系スカイラインは欧州モデルをハンドリングで超えるという「901活動」を象徴するFRプラットフォームを基本としていた。C10以降のスカイラインにおいては、基本的に直列6気筒エンジンを積んでいるのも特徴で、スポーティモデルでありながら、プレミアム性も併せ持つ独自のブランドとして確立していた。そうした直列6気筒エンジンを積んだスカイラインは、実質的には日本専売モデルだった。日本市場のニーズだけを汲んでいたから、あの名車たちは生まれたのだ。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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