乗り方がわからずパニックに! 近代化するインドネシアのバスには指南役の車掌が乗車

乗り方がわからずパニックに! 近代化するインドネシアのバスには指南役の車掌が乗車

日本では当たり前のシステムもジャカルタではまだ浸透せず

 ジャカルタ市内中心部でネタを求めて歩いていると、“metro trans”と書かれた路線バスを見かけた。昨年訪れたときには見かけた記憶がなかっただけに、そのmetro transのバス停らしき場所でバスがくるのを待って乗り込んだ。前扉と中扉があり、見た目は日本での一般的なワンマン(運転士さんだけ)路線バスなのだが、入口となっている前扉が開くと車掌さんらしきひとが降りてきた。

 乗り込むと日本の路線バスのように交通系ICカードをタッチする機械があったのでカードをタッチして乗車したのだが、筆者の後から乗り込もうとしていた現地の“オバさま”たちが入口でパニくっていた。日本では当たり前のような路線バスの乗り方だが、ジャカルタ市内では今までこのようなシステムの路線バスがなかったようで、地元の人が乗り方がわからないため、前述した車掌さんのようなひとが“インストラクター”としてバスの乗り方を指導しているようなのである。

 ジャカルタ市内にはトランス ジャカルタというBRT風のバスも走っているが、こちらはプラットフォームタイプとなっているバス停の入口に改札口があり、ここで交通系ICカードをタッチして入ることになっている。

 ちなみにジャカルタ市内ではインドネシアで初めての地下鉄も最近開通している。筆者が乗りに行ったのが土曜日ということもあり、地下鉄で移動するという乗客より、観光スポットとして地下鉄の駅にやってきて、電車へ乗りに来たというひとが目立っていた。やはりバス同様に駅の入口や切符売り場、ホームなどに案内係が配置されており、乗り方のわからない地元の人に案内をしていた。

 その日の晩にホテルへ帰り、インターネットで調べると、ネットニュースなどでメトロ トランスの正しい乗り方というものが紹介されていた。インドネシア語の話せない外国人にとってはウエルカムな進化なのだが、昨年のアジア競技大会開催のタイミングから、とくにジャカルタ市内の近代化が加速している。今回の新しいバスを見ても明らかなのは、旅行者という立場としては街風景や公共の乗り物が雑然としていて、どこかワザワザしているジャカルタらしい風景がどんどんなくなっていくのはじつに寂しいところ。だが、地元の人にとっては利便性が高まっているのは確かなのはわかる。新しいバスを見て複雑な気持ちになってしまった。

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