デザインだけで手軽に装着は避けるべき! 意外と重要で難しいクルマのホイールの選び方とは (1/2ページ)

ホイールは重要保安部品となるため細かくサイズが決められている

 クルマをカスタマイズしたりドレスアップをするときに、まず手をつけたくなるのがホイールの交換。ホイールはけっこう大きい部品なので、純正品から社外品に変えるだけで、手軽にイメージチェンジがはかれるからだ。

 そうしたカスタマイズが目的でホイール交換を検討するときは、どうしてもデザイン優先になりがちだが、ホイール選びで一番肝心なのは、適切なサイズのものを選ぶこと。

 ホイールは見た目以上にややこしい製品で、主なサイズでも7項目もある。たとえばトヨタのGRスープラ(SZ)の純正フロントホイールは、

1)リム径=17インチ
2)リム幅=7.5インチ
3)フランジ形状=J
4)インセット=+24mm
5)P.C.D112mm

6)ホール数=5
7)ハブ径=66.5mm

 と、このようなサイズになっている。これらのサイズを基準に、きちんと装着できるホイールを探すことが何より先決。

 物理的に装着できないサイズは論外としても、イメージ先行でホイールを選ぶと、タイヤがフェンダーからはみ出して違法改造になってしまったり、タイヤの外径が変わることでスピードメーターやABSにエラーが出て危険になることも!

 ホイール交換をしても、タイヤサイズを変えないのであれば、最低でもリム径、リム幅、P.C.D、ホール数は、純正ホイールと同じものを選ぶこと。

 インチアップをする場合も、P.C.Dとホール数は変えられない。リム径とリム幅は装着するタイヤに合わせ、タイヤ外径は変わらないようにして、インセットはフェンダーからタイヤがはみ出ない範囲で調整。操縦性だけで考えると、できればトレッドは変えたくないので、自動車メーカーのオプション設定でインチアップされたタイヤが用意されているのなら、そのサイズに準じるのが一番間違いない。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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