音やパーツだけでうっとり! クルマ好きを陶酔させる部位をもつクルマ6選 (1/2ページ)

走りや実用性など無視できてしまうほどの衝撃の質感

 クルマのほとんどは量産前提の工業製品だけに、製造のしやすさやコストによって、デザイナーが描いた本来のデザインが失われることがありがちだ。しかし、なかには惚れ込める部位を持つクルマが存在する。

1)レクサスLCのヘッドライト

 たとえばレクサスのLCだ。内外装の凝りようはハンパなく、とくにシャープにもほどがある、アローヘッドが突き刺さるようなヘッドライトはため息がでるほどカッコいいではないか。

 それがテールランプにまでリフレインされているのだ。オーナーになったら、クルマを一周し、感動する歓びを得られるはずである。

2)ボルボの高級シフトレバー

 その高貴な質感にそそられるのが、ボルボ上級車の北欧モダンと上質さを極めたインテリア(上級グレード)に添えられる、まるで宝石のようにきらめく、スウェーデン・オレフォス社のクリスタルガラス製(量産車初)のシフターだ。ひとつに15人の職人がかかわる手作りの工芸品であり、オーナーは、乗るたびにこのシフターの美しさと冷たい感触に触れ、満足するに違いない。なんとなれば、食卓にオレフォス社のクリスタルガラス製グラスを並べることもできる。

3)アバルトのサソリマーク

 エンジンルームを開け、息を飲むような演出が施されているのが、スーパーカーではないアバルト595である。

 そのエンジンは深紅のヘッドカバーにアバルトのサソリが刻まれ、どこも調子が悪くないのに、毎日のように思わずボンネットを開けたくなるクルマである。もちろん、前後のバッジ、フロアカーペット、ペダルにまで配される色鮮やかな(ペダルを除く)サソリや、センターコンソールにある特異なデザインの丸形シフトセレクターにも、オーナーは日々、そそられるはずである。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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