あれ? そういえば……気がつけば見かけなくなったディーラーオプション4選 (1/2ページ)

もはや設定自体がないオプションも

 オプションには、メーカーの組立工場で装着されるメーカーオプションと、販売店や物流センターで組み付けられるディーラーオプションがある。メーカーオプションには、サイド&カーテンエアバッグやサンルーフのような後付けの難しい装備が多く、ディーラーオプションはカーナビや小物類が中心だ。

 そしてオプションも時代に応じて変化する。ここでは絶滅しそうなディーラーオプションを取り上げたい。

1)レースの白いシートカバー

 まず採用車種が減ったのは、レースの白いシートカバーだ。ユーザーの年齢が高かったり、法人が購入する機会のあるトヨタ・プリウスなどは今でも用意するが、ユーザーの年齢層が若いホンダN-BOXなどでは選べない。ホンダカーズ(ホンダの販売店)は以下のように説明した。

「昔定番だった白いシートカバーは、今はほとんど見られない。シート全体を覆う本革風のシートカバー、あるいは汚れが付きにくい防水加工を施したシートカバーに変化してきた」という。

2)愛車セット

 以前は毛バタキやワックスなどをセットにして、ボックスの中に納めた愛車セットがあった。これも最近は見られない。トヨペット店によると「今はボディコーティングが主流になり、毛バタキはほとんど使われない。取り寄せることは可能だが、この数年間、販売していない。

 ボディコーティングを扱うようになってから、ワックスなどを含めて、お客様が自分で行うボディケア用品は需要が減った。欲しいお客様は、ディーラーではなく量販店で購入されている」という。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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