進化すればいいってもんじゃない! オヤジ世代が困惑する使いづらいクルマの最新機能7選 (2/2ページ)

昔ながらの装備が消えてしまったケースも!

4)音声認識システム

 未来感ある装備として、たとえばメルセデスベンツのMBUXがある。「ハーイ、メルセデス」と発声すると、音声認識システムが起動し、「なんでしょう?」と聞いてきて、クルマとの会話!? が可能。いろいろな操作が走りながらでも行えるので便利は便利だが、ハンズフリー通話や乗員との会話のなかで「メルセデス」というフレーズが出ると、音声認識システムが起動してしまう。

 オフにもできるものの、けっこううるさく感じたりする。ちなみに、メルセデスベンツのMBUX、「ハイ、メルセデス」と宣伝されているが、じつはハイは不要。「メルセデス」だけで音声認識システムが起動するのだ。あっ、「ベンツ」では起動しません……。

5)手動電子パーキングブレーキ

 パーキングブレーキも、電子式が台頭している。レバー式のハンドブレーキ操作を要する走りをしない限り、レバー式に対してはセンターコンソール面積が大きく取れ、足踏み式に対しては足もとが広くなって、クルマの進化を感じさせるところ。

  

 が、シートベルト着用+Dレンジ発進で自動解除、エンジンOFFで自動作動するクルマはいいのだが、自動解除、作動なしの手動式のクルマもあって、小さく見にくい場所にあるスイッチをON/OFFしなければならないのは不便。

6)ルームミラー内蔵式バックモニター

 日産車などにある、ルームミラー内蔵のバックモニターは、ナビ非装着のクルマでもバックモニター(カメラ)を利用できるのがメリット。しかし、老眼の人には画像が小さすぎて、けっこう見にくい。デイズの純正ナビ装着車のように、ナビ画面と切り替えられると救われるが、それなら、ディスプレイオーディオ+バックカメラのディスプレイ表示でいいじゃん、と思う。

7)パンク修理キット車の工具

 パンク修理キットの普及は、めったに使わないどころか、所有中1回も使わないケースもあるスペアタイヤを積まないことで、車重が軽減され、スペースをとらずに済むメリットや進化はあるものの、同時に工具も最小限になっていたりする。ドライバーさえ用意されていないクルマもあるのだから、なにかあった時に不便ですよね……。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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