「軽なんてカッコ悪い」「壊れたら直せなきゃダメ」はホント? クルマ男子に対するイマドキ女子のホンネ4選 (1/2ページ)

「男子たるもの、こうあるべし」のイメージは変化しつつある

 幼い頃を思い出すと、きっと多くの男性が親や先生からこう言われたことがあるのでは? 「男の子なんだから、◯◯しなさい!」遊んでる最中に転んだら、「男の子なんだから、ガマンしなさい!」とか、女の子を泣かせたら「男の子なんだから、女の子に優しくしなさい」などなど……。古きよき時代からの名残なのか、日本人のDNAに組み込まれているのか、どうも多くの人に「男子たるもの、こうあるべし」的な観念が植え付けられている気がしますよね。

 それはもちろん、クルマに関することでもたくさん見受けられます。女性から見て、「クルマに乗る男子はこうあるべし」的なヤツですね。ただし、今では「草食男子」なんて言葉があり、それはそれで世間にも受け入れられているし、社会全体が少しずつジェンダーレスに対応してきたり、エコな暮らしがスマートという概念も強まってきて、今となっては「えっ、まだそんな風に思ってるの?」「それって都市伝説では?」なんて、女性たちの見方も変わってきていると感じます。なので今回は、クルマ男子たちの“思い込み”は今もその通りなの? それとも、違うのか? というところをハッキリさせたいと思います。

1)男のくせに軽自動車に乗るのはNG

 まずは、コレのせいで見栄張って予算オーバーのクルマを買った男子も多いかもしれない、「男のくせに軽自動車に乗るのはNG」という都市伝説。確かにバブル真っ只中に青春を送った女性たちは、軽自動車でナンパする男たちなんて見向きもしなかったと聞きます。金銭感覚が狂い、いいモノを浴びるように授かって目が肥えた女性たちが好むのは、ブランドの知名度やボディサイズだけでなく、値段はもちろん排気量がどれだけ大きいか、スピードがどれだけ速いか、周りの女たちからどれほど羨望の眼差しを向けられるか。そこがいちばんの勝負どころだったと言いますから、ま~、軽自動車は眼中にも入らないわけですよね。

 しかし、時代は変わりました。軽自動車そのものの完成度、商品としての魅力が高まったというのもありますが、終身雇用や年金制度が崩れてまったくあてにできない時代に、万が一に備えてお金を少しでも蓄えておくのは当然のこと、という意識が若い世代にはデフォルトで備わっています。そんな観点から見ると、購入価格も維持費も格段に抑えられる軽自動車を選ぶのは、むしろ「賢い」と好印象。もし真剣にお付き合いしているような男性だったら「この人なら、結婚しても無駄遣いしなさそうだわ」と、旦那様候補としても魅力的に映ることでしょう。

 ちなみにJAMA(日本自動車工業会)による2015年の「軽自動車の使用実態調査報告書」では、「若者は、自分なりの『アレンジ』や『スタイル』を表現できる車として、『軽には遊び心がある』と考えている。」という報告を公開しています。男性のみなさん、もう見栄を張らなくていいんですよ。堂々と「軽ですが、何か?」と言えばいいのです。

2)愛車が故障したら、ある程度は自分で直せないとダメ

 続いて、コレも未だに「できないと恥ずかしいかも」と重荷に感じている男性が多い、「愛車が故障したら、ある程度は自分で直せないとダメ」という都市伝説。まぁ確かに、昔のクルマは今のクルマと比べればメカニズムが単純だったし、ちょっと勉強したりマニュアル本を読んだりすれば、自分で直せるところも多かったと思います。たとえばカップルで遠出をした冬の高速道路で故障して、彼女には「寒いから中で待っててよ」なんて言いながらテキパキと修理してくれる男性はカッコいいものですね。

 ただし、最近のクルマは電動化が進んで、素人がむやみに触ると危険! それに、道端や高速道路の路肩で修理するなんて、衝突などの二次被害を招く恐れもあるから絶対ダメ! クルマが故障したら、路肩などに停車して三角停止板を出し、乗っていた人は全員、ガードレールの内側などの安全な場所でレッカー車などの救助を待ちましょう。修理も、ディーラーや整備工場に持ち込み、ちゃんとプロにやってもらうほうが安心というものです。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

新着情報