【スーパーハイト軽の究極形か!?】期待が高まる次期日産デイズルークス衝撃の中身を徹底予測 (1/2ページ)

スーパーハイト系の室内空間で使い勝手の良い一台に!

 日本カー・オブ・ザ・イヤー2019-2020でスモールモビリティ部門賞を受賞したのが日産デイズと三菱ekクロス/ekワゴン。その日産デイズはハイト系ワゴンだが、デイズルークス(三菱版はekスペース)というスーパーハイト系も存在した。スーパーハイト系はホンダN-BOX、ダイハツ・タント、スズキ・スペーシアが属する、今や日本でもっとも売れている新車のジャンル。新型デイズで軽自動車を初めていちから開発した日産としても、満を持してスーパーハイト系のデイズルークス(ekスペース)をデビューさせようと目論(もくろ)んでいるところだ。

 先代のデイズとデイズルークスの関係からすれば、プラットフォームは共通。そこに両側スライドドアを備えた、よりハイトなボディを乗せてくるのは当然である。室内はスーパーハイト系ならではの広大な空間が広がり、一家に一台のファーストカーにもなりうる使い勝手を備えていることは間違いない。

 先代デイズルークスのパッケージ、室内空間をおさらいしておくと、フロントドアは約85度も開き、地上高約35.5cmのサイドシルからの乗降性は、フロントシートが高めにセットされているため、乗り降りはごく自然な姿勢で行えた。シートのかけ心地も、シートサイズがゆったりとしていて、クッション性が良く、なかなか快適。じつは、デイズのフロントシートはスカイラインでも採用されるゼログラビティシートがおごられているのだ。

 後席はと言えば、スライドドアの開口部は幅約590mm、高さ約1235mmと広大で、地上高約375mmのワンステップフロアからの乗降は、たとえ荷物を持っていても、子供を抱いていても快適楽々。フロアに対してシートが高めにセットされているので、いすに座るような自然な着座姿勢が取れたのも好印象。

 身長172cmの筆者のドライビングポジション背後で、頭上に約290mm、ひざ回りに約330mmものスペースがある、フラットフロアの居住空間も、十分すぎる広さと言っていい。

 荷室は260mmスライドする後席最後端位置で、奥行き約240mm。後席を前端までスライドさせれば、奥行きは約480mmに達する。フロア幅は約960mm、天井高も最小で1155mmもあるから、後席のアレンジによって大きな荷物の積載も可能となった(床下収納はなし)。

 しかし、ホイールベースは先代デイズの2430mmから新型は2495mmに延長されていることから、デイズルークスも同様となるはずで、つまり、65mmの延長分は、ほとんどが後席ひざまわり空間にあてられると予想でき、後席の前後方向はよりいっそう広々とするに違いない。

 もし、ホイールベースの+65mmが、新型デイズルークスの後席にあてられたとすると、筆者のポジションでのひざまわり空間は400mm前後となる。それは、N-BOXの最大450mmに届かないにしても、タントの約355mm、スペーシアの約340mm(すべて筆者のドライビングポジション背後による)を大きくしのぐものと予想できる。ちなみに後席ひざまわり空間約400mmは、トヨタ・ヴォクシー&ノアなどのMクラスボックスミニバンの約350mm平均を大きく上まわる広さなのである。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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