【その疲れ、愛車のせいかも?】運転すると知らずに疲労が溜まるクルマのポイント4つと疲れにくいクルマの選び方 (2/2ページ)

クルマとの相性も確かめるべき!

 次にシートです。クルマのことをあまり知らない人は、クッションが柔らかいシートを好む傾向がありますが、それも疲れの原因です。近頃は軽自動車のシートでも、中身に高硬度ウレタンを使用するものが出てきていますが、それは軽自動車でロングドライブをする人が増えてきたため、疲れにくいシートの要望が高まったことの表れでもあります。

 座った瞬間には「ちょっと硬いかな?」と感じるくらいのほうが、運転している間に体が受ける衝撃をしっかり支えてサポートしてくれるため、結果的に疲れにくいというわけなのです。腰痛持ちの人はとくに、シートにこだわってクルマ選びをするといいでしょう。もちろん、体格に合った適切な運転ポジションが取れないクルマも、疲れの原因どころか安全運転に支障をきたしますので、シート調整機能がしっかり装備されているものを選んでくださいね。

 続いて、アクセル、ブレーキ操作のチェックも忘れずに。これは運転のスキルによって変わってきたり、その人とクルマとの相性もありますので、運転してみてフィーリングの合うクルマを選ぶことが大切なのですが、アクセルを踏み込む感覚と、実際の加速の具合がイメージどおりのクルマなら、ストレスを感じることは少ないでしょう。これがもし、ほんの少ししか踏んでないのにビュンと出過ぎて怖いと感じたり、逆にもっさりとして思うようにスピードが出ていない気がするのなら、相性がよくない証拠です。

 こういうクルマに乗っていると、ノロノロ渋滞のときには発進するたびにイヤになり、幹線道路などへの合流の際には思ったタイミングで出られなくて怖い思いをするなど、いいことはありません。ブレーキも同様に、踏み込んだ感覚と止まる感覚がちゃんとシンクロしていると思えるクルマを選びたいですね。

 そして最後は、視界です。運転席に座って適切な運転ポジションを取った上で、しっかりと視界が確保されているかどうか、確認してみましょう。正面では、至近距離の信号や標識が見えるかどうか。斜め前の死角も、なるべく少ないほうがいいですね。死角が大きいと、交差点を曲がる時などに、近づいてくる歩行者や自転車が確認しにくく、ヒヤリとすることが多くてストレスになります。また後方視界も大事です。

 最近はデザインや燃費重視でリヤウインドウが小さいクルマが多く、後方視界が悪いクルマが増えています。バックギヤに入れたときにはバックカメラで確認できるかもしれませんが、高速道路を走っているときなどに後方からくる車両を確認しにくいなど、これもストレスの原因に。そもそも、安全運転のためにもよくないですよね。

 というわけで、あなたの愛車はいかがでしたでしょうか? クルマに興味がないから、なんでもいいやと安易に選んでしまう人も多いのですが、それが体の不調にも響いている可能性は大きいと思います。

 やはり、こうしたポイントはしっかりチェックして、あなたにとっての「良いクルマ」を選ぶことが大切。そしてロングドライブの際には適度に休憩をとり、軽くストレッチしたり目を休めたりすると、疲労軽減に効果的です。ぜひ、健やかなカーライフを送ってくださいね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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