美しくて省電力で長寿命! いいことずくめのLEDテールランプに潜む弱点とは (1/2ページ)

LEDは一粒点灯しないだけでも車検には通らない

 国産車では2003年ごろから普及し始めたLEDのテールランプ。従来の電球よりも明るいし、消費電力は少ないし、点灯・消灯の応答速度も早く、長寿命でメンテナンスフリーとメリットが多い。

 その反面、LEDテールランプにもデメリットがある。それはLEDの球切れ……。

 LEDのテールランプは、複数のLEDを組み合わせてひとつのライトになっている。本来長寿命がウリのLEDだが、15年近く前の純正LEDテールランプとなると、10数個で構成されるテールランプのLEDが球切れを起こすクルマが増えてきている。

 たくさんあるLEDのひとつぐらい球切れを起こしても、走行には何の支障もないのでは?と思うだろうが、独立行政法人自動車技術総合機構によると、「LEDのテールランプは、ひとつでも切れていると、『不点灯灯火』となり保安基準に適合しない=車検に通らない」とのこと。

 だったら、切れたLEDの球を交換すればいいと考えるかもしれないが、じつはそれが容易ではないのだ。純正のLEDテールランプは、一体式で灯体が非分解タイプ。したがって、LEDの球がひとつでも切れると灯体丸ごとの交換になるので、非常に部品代が高くつく(およそ3万円前後)。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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