ファミリーカーに選んだのは激速スポーツカー! 子供ができても「クルマ趣味」が忘れられない夫に妻がすべき対応とは (1/2ページ)

ファミリーカーがGT-R!? 男女の思考回路は別モノ

 とあるご夫婦のお話です。独身時代からクルマいじりと走ることが好きで、スカイラインGT-R(R33)を我が子のように大切にしてきたご主人。クルマも運転も嫌いではないけれど、その時のライフスタイルに合わせたクルマとともに過ごしてきた奥様。2人は結婚後、2台は不要だからと話し合い、ロールバーやバケットシートでチューニングされたご主人の愛車を残しました。奥様が買い物などで必要な際には、できる限りご主人がアッシーをすることを条件に、お小遣いの範囲でクルマ趣味を許すことにしたのです。

 しかしやがて、奥様はご懐妊。ロールバーが入った車内ではチャイルドシートの使用は難しく、ご主人は赤ちゃん誕生までには愛車を買い換えることを約束しました。その時に奥様が出した条件は3つ。「自分でも運転できるAT車であること」「後席にチャイルドシートが装着でき、その隣に自分も座れること」「ベビーカーが積めること」。ご主人が「わかった」と素直に了承したため、奥様はその後のクルマ選びには何一つ口出しはしなかったそうです。

 そしていよいよ、出産も間近になり新しい愛車が納車される日。ディーラーから帰ってきたご主人とそのクルマを見て、奥様はびっくり仰天。なんとそれは、当時日産から発売されたばかりのGT-Rだったのです。てっきりミニバンか何かがくると思っていた奥様に、ご主人は「条件はクリアしてるよ」と平然と言い放ったそうです。

 これは笑い話のような実話ですが、これほどまでに女性と男性の思考回路は別モノだということがよくわかります。なので、いくら結婚しても子供ができても、それを理由に頭ごなしにクルマ趣味をやめるようにと言っても、理解して聞き入れられるはずはないのです。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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