楽しさも便利さオシャレさも全部ほしい! ルノー メガーヌ ツアラーGTが欲張りオーナーにピッタリな理由 (1/3ページ)

装備も積載力も圧倒的! オシャレなだけじゃなかった

「藤トモ、編集部のスタッフカーで活躍しているメガーヌ スポーツ ツアラー GT。凄くいいクルマだから乗ってみてよ!」と、ドライブ好きな私の興味をそそる編集長のひと言で、ツーリングに出掛けることになった。

 ルノー・メガーヌは、VWゴルフやマツダMAZDA3といった、いわゆる欧州でCセグメントに分類されるコンパクトクラスのモデル。現行型となる4代目メガーヌは2017年11月に発売が開始されたもので、取り回しやすさと実用性を両立していることから、混み合う街からカントリーロードを駆け抜けるシーンまで大活躍するモデル。

 そもそも、メガーヌはデザイン性に長けたフランス車ということもあって、他メーカーのクルマとは似ても似つかぬ独創性を備えているのも魅力のひとつ。今回ハンドルを握るメガーヌ スポーツ・ツアラー GTは実用的に使える後席と荷室を備えたワゴンモデルだからといって保守になる知らず、そのスタリングはとても斬新。精悍な顔立ちのフロントフェイスは、Cシェイプを施したフルLEDのヘッドライトを採用。ルノーのアイデンティティを現代的に表現してみせるアイテムのひとつといえる。

 リヤまわりにダイナミックに描かれたテールランプは、印象的な後ろ姿を演出。初対面ではその異様な佇まいに圧倒されてしまうのに、気がつけばジワジワと惹き込まれてしまっている。ルノーのクルマはフレンドリーな一面をもちながら、人の気持ちを翻弄しては魅了する。改めて、心を揺るがすフランス車のデザインは奥が深いものだと思うばかり。

 その上で実用的なパッケージを実現しているあたりにもフランス車魂を感じる。後席は足が組めるほどの余裕があるし、アームレストはドリンクホルダー付き。ドライブ中はシートに身体を預けてくつろげる居心地の良さを与えてくれる。

 前輪駆動というだけあって、車体後方の構造はシンプル。荷室の張りだしが少なくて荷物が積みやすいメリットも。後席に乗員が座った状態でも、荷室は幅、奥行きともに十分なスペースを確保している様子。

 バックドアから沢山の荷物を積み込みたいときは、荷室の壁面に設置されたレバーを引くと、後席の背もたれのロックが外れて6:4の2分割式でアレンジできるようになっている。

 VDA方式で算出した荷室容量は、580リットルから最大で1695リットルまで広がるそうだ。また、荷物が少ない場合、走行中に広い荷室で荷物が泳いでしまうことがあるけれど、床板に内蔵されたパーテーションを起こすと、ブレーキ時にストッパーの役割を果たしてくれる。クルマを使う様々なシーンを想定して、使いやすい設計が施されているあたりもお見事。

 インテリアに目を凝らすと、先進性とハイセンスな素材のチョイス、スポーツ性と居心地の良さが同居している。ブラックの内装色をベースにブルーのアクセントカラーでコーディネートされていて、シートベルトにまでブルーの差し色を入れるコダワリようにグッときてしまった。

 フラットボトムのステアリングはパンチング加工を施しているあたりもスポーツカー的で、握り心地や操作性も抜群。ステアリングの右下に設置されたオーディオのスイッチはブラインドタッチで扱えるもので、他のルノー車と同じ操作性が受け継がれていたりする。

 インパネ中央に据えた7インチのタッチスクリーンは先進的なコックピットの演出にひと役かっている。タッチパネルの操作で車両の設定を変更したり、手持ちのスマホとBluetoothで連携して音声通話も可能。Apple CarplayやAndroid autoに対応しているスマホアプリと連携すると、音楽再生はもとより、スマホの通信を介して、Sportifyなどが提供する膨大な音楽再生リストの中から好みの音楽をストリーミング再生もできる。ドライブする時の気分や同乗者に応じて選曲できるあたりもイマドキの楽しみかたにピッタリだ。


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