ひと目で「家族」とわかる同じ顔は「腎臓」! BMWの「キドニーグリル」が誕生した理由 (1/2ページ)

ひと目で「家族」とわかる同じ顔は「腎臓」! BMWの「キドニーグリル」が誕生した理由

ライバル車との差別化を図るために誕生した

 ドイツBMWのフロントグリルは、キドニーグリルと呼ばれ、世界の自動車メーカーのなかでも特徴的かつ伝統的、そして多くの人々に認識されているのではないか。キドニーとは、左右対称の臓器である腎臓のことだ。

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 BMWがキドニーグリルを採用したのは、1933年に同社がはじめて独自に製造した303という乗用車だった。当時のクルマは、エンジンルームの前のフロントグリル全体がほぼラジエターで占められる姿をしており、その両側にフロントタイヤを覆うフェンダーが左右に出っ張るかたちで設けられていた。それが今日のようにフロント部分が一体の造形になったのは、第二次世界大戦後からのことだ。

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 したがってクルマの顔つきがいずれも似たような格好になったのは、やむをえないことだった。それでも何か目立つ方法はないかと考えられたのが、今日のキドニーグリルのもとになる造形だ。ラジエターに、ひとつの造形の表現として左右対称の縁取りをもたせ、ラジエターを浮き立たせたように目立つものになった。

 戦後になって、新しい時代のクルマを作ろうと設計され、1961年に生産が開始されたBMW1500以降、継続的にキドニーグリルが使われるようになった。BMW1500とは、その後、2000ccエンジンを搭載した2002となって広く親しまれ、その後継が現在の3シリーズである。今日、BMWの中核となるのは変わらず3シリーズであり、その魅力が継承されている背景には、新しい時代のクルマを生み出そうとした社史を受け継ぐ哲学がもっとも活きる車種ということがあるのではないか。

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御堀直嗣
肩書き:
フリーランスライター/2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
現在の愛車:
2009年型トヨタ・プリウス
趣味:
乗馬、読書
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池波正太郎、山本周五郎、柳家小三治

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