気がつけば車内はダニ&カビの温床! 健康のためにも実施すべきクルマの梅雨対策5つ (2/2ページ)

ゴミや荷物の放置もダニやカビが増える原因に!

 続いて、カビやニオイだけでなくダニが生息しやすい場所でもあるのが、シートです。ジメジメとする時期には、ただシートに座っているだけでも人は汗をかいています。ホコリなどの汚れもつきますし、子供がお菓子などを食べたカスなどがシートの隙間に入ると、それも格好のエサになってしまいますね。ダイソンの調査によれば、なんと車内のシートには寝具よりも多くのダニとその死骸が発見されたそうです。クルマに乗るとなんか体が痒い気がする、なんて人はダニのせいかもしれません。

 シートは定期的に掃除機やコロコロをかけたり、硬く絞った雑巾で吹き上げてホコリや汗をきれいにしましょう。この時、重曹を水に溶かした重曹水で拭くのもオススメです。拭いたあとは、しっかり乾燥させてくださいね。

 そしてお次は、車内にゴミを溜めないようにすることです。ミニバンなどでゴミ箱が置いてある場合など、ゴミ箱がいっぱいにならないと片付けない人もいるかもしれませんが、梅雨の時期はそれもカビやニオイの原因になってしまいます。とくに、子供が飲むストロー付きの紙パック飲料などは、最後まで飲みきることができずにジュースなどが残ったまま捨ててあることが多いです。そうした水分こそ、カビの大好物。気温が上がって雨が降ってジメジメしたら、ひとたまりもありませんよね。クルマを降りるたびに、ゴミもしっかり捨てる。これを習慣にしてしまいましょう。

 最後は、家のなかでの押入れに相当するラゲッジスペースです。そのうち使うだろうと、すぐに必要のない荷物を積みっぱなしにしていませんか? とくに、濡れたままの洗車道具、クルマや自転車のカバー、汚れたままのレジャーシートなど。それらを密閉された風通しの悪いラゲッジスペースに置いておくと、気がついたらカビで真っ黒になっていた、なんてことになってしまいます。無駄な荷物はおろし、なるべく風通しを良くして湿気を減らすことが大切です。除湿・消臭効果のある備長炭シートなど、邪魔にならないようなケア用品もありますので、活用するのもオススメです。

 というわけで、エアコン、フロアマット、シート、ゴミ箱、ラゲッジスペースと、5カ所のポイントとその対策をご紹介しました。本来は、季節に関係なく習慣にしておくと、車内のきれいな状態が長持ちするのですが、梅雨の時期はとくに、あっという間にカビやニオイが発生しがちなので、ぜひこの機会に試してみてくださいね。梅雨が終われば訪れる暑い夏を快適に過ごすためにも、やっておいて損はないと思います。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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