なんと7000cc超えも! この時代に「エコ」を無視した「大排気量エンジン」を積むクルマたち (1/2ページ)

国産乗用車の大排気量モデルはトヨタ車に多い

 クルマの車格というのは、ボディの大きさや価格も重要だが、それ以上にエンジンの排気量の影響が大きい。排気量はトルクに直結していて、NAエンジンの場合、およそ1000ccあたり10㎏-mのトルクを発生する。

 トルクはいってみれば、エンジンの粘り強さであり、高回転まで回さなくても、大きなトルクでスルスルスルと加速する大排気量のエンジンは、高級車らしさを得るのに欠かせない要素で、大排気量=贅沢という考え方から、税金(自動車税)も高く設定されているというわけだ。

 最近は、低燃費、エコ、環境性能がキーワードとなり、車格を問わずダウンサイジング化が進んでいるが、そうしたなかでも大排気量をキープし続けているクルマにスポットを当ててみよう。

1)レクサスLX570

 国産車で大排気量といえば、レクサスSUVのフラッグシップ=LX570。ランクルの走破性と力強さにラグジュアリー性をプラスしたプレミアムSUV。

 その心臓部は、5622ccのV8DOHCエンジンが鎮座する。車重こそ2680kgとスーパーヘビー級だが、377馬力、54.5kg-mというスペックに8速ATを組み合わせ、走るところを選ばない。「陸の王者」の風格だ。ちなみに燃費は6.5km/Lほど。

2)トヨタ・センチュリー

 去年の即位の礼・祝賀御列のパレードで話題となった御料車=センチュリー特別仕様オープンカーのベースとなったのが、日本のショーファー・ドリブンの最高峰、トヨタ・センチュリー。先代の2代目センチュリーは、国産車唯一のV12気筒エンジンを搭載していたが、現行の三代目センチュリーは、4968cc V型8気筒 直噴DOHCの「2UR-FSE」型に、「1KM型」交流同期モーターという組み合わせ。

 モーターだけでも300N・m (30.6kgf·m)のトルク、エンジン単体で510N・m (52.0kgf·m)のトルクがある。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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