真夏の車内は「70度」を突破! 間違えれば「命」も「クルマ」も危険になる夏の愛車の注意点 (2/2ページ)

黒いクルマは白いクルマよりも車内温度が5度高くなる

 また、JAFの実験では同じ車両でもボディカラーが黒の方が、白よりも車内温度が5度ほど高くなるという結果が出ています。黒っぽいボディカラーのクルマは、より万全な熱対策が必要です。さらに、サンシェード装着よりも効果が高いのが、窓を3cmほど開けておくということ。白いボディカラーの同じ車両で、窓を閉め切っていた状態と3cmの窓開けを行った状態を比べたところ、窓開けの車内の方が最高温度が7度も低いことがわかっています。

 ただ、サンシェードを装着している車両と、していない車両では、ダッシュボードの温度は20度以上の差がつくことも。窓開け対策を行っていたとしても、ダッシュボードは異常に暑くなっている可能性が高いので、決して触らないようにしましょう。

 そして最後に、駐車をして用事を済ませてからクルマに戻ってきた時の注意点です。ボンネットなどに触らないようにするのはもちろん、ドアノブも高温になっていますので、タオルなどで手をカバーして開けると安心。車内でもスイッチ類やシートベルトのバックルなど、金属部分に素手で触れないように注意が必要です。

 さらに、高温の車内温度を素早く下げる方法として、まず乗車前に5回ほど運転席のドアを開閉して車内の熱気を逃すと、1分もかからずに一気に5~8度ほど温度を下げることが可能。その後、窓を全開にしたままエアコンを外気導入でオンにし、走り出します。こうすると約5分ほどで、55度あった車内が28度まで下がるという実験結果が出ています。停車したままエアコンをかけて冷やすより、約半分の時間で温度が下がるのでオススメです。

 ということで、駐車中の車内には人も荷物も放置せず、火傷などの事故を防ぐためにも熱対策をしっかりと。これから夏休みなどでクルマで出かける機会が増える時期だからこそ、ぜひこれらを肝に命じて楽しいドライブをして欲しいと思います。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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