ハイオクの「銘柄」指定は無意味だった? 性能も含めて「謎」が噴出の「ガソリン」の世界 (1/2ページ)

レギュラーは混合だがハイオクは独自の特色があるとされていた

 クルマの燃料として一番身近なガソリン。特定のブランドにこだわったり、行きつけのガソリンスタンドが決まっている人も多いだろうが、「ガソリンスタンドで販売されているガソリンや軽油・灯油にはJISや品質確保法で定められた規格があり、各石油会社はその規格に合った製品を作っています。“ハイオクガソリンを除き”基本的な性能に関わる部分の成分は各メーカーで同じなので、品質には大きな差がありません」というのが石油業界団体の公式見解で、少なくともレギュラーガソリンに関しては、ブランドごとの品質の差はない。

 これまでも、レギュラーガソリンは自社の製油所や貯蔵タンクのない地域で、他社製品を買い取って自社製品として販売する「バーター出荷」(混合出荷)は日常的に行われていることが公になっている。

 一方、ハイオクガソリンに関しては、各石油会社がそれぞれ独自に添加剤を工夫し、プレミアムガソリンにふさわしい特色を売り物にしてきた。

 メーカーごとに見ていくと

ENEOSハイオク(オクタン価99.5)=清浄剤の配合によりエンジンをクリーンに保ち、排出ガスの発生を抑える

出光スーパーゼアス=エンジン清浄剤によるエンジン吸気系のキープクリーン効果があり。レギュラーガソリンと比較して最大2.7%の燃費向上

Shell V-Power(オクタン価未公表)=F1のフェラーリチームとのテクニカルパートナーシップを強調。エンジン内部における汚れ(付着物)を洗浄し、吸気バルブなどの重要なエンジンパーツを汚れや錆から保護する

 といった具合だ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

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