フリードの魅力を解明! フリードプラスやクロスターとの違いは? (2/2ページ)

フリードプラスとの違いは?

 フリードが3列6人乗り/7人乗りなのに対して、「フリードプラス」は2列5人乗りとなっている。さらに「フリードプラス」は開口面積の広い専用デザインのテールゲートパネルとリアバンパーを採用。標準のフリードのラゲッジスペースの開口部の高さは1100mm、開口部最大幅は1080mm、開口部地上高は480mm。それに対して「フリードプラス」は開口部の高さが1255mm、開口部最大幅は同様の1080mm、そして開口部地上高はクルマいす仕様とフロアを共用したこともあり335mmと超低床化を実現。

 これは過去存在したモデル、「フリードスパイク」より185mm低い数値だ。縦横に広く低い開口部によって荷物の積み下ろしがラクラク行える(すべてFF車で測定)。またフリード+の専用装備として、片面がワイパブル仕様になったリバーシブルタオイプの荷室分割ボード、アンダーラゲッジスペース、荷室をアレンジするための20個ものユーティリティナット、ラゲッジルーム内でスマートフォンやタブレットなどの充電も可能なアクセサリーソケット(DC12V)、テールゲートランプを用意する。乗車人数が少なく、より荷室の使い勝手や広い室内スペースを求める人に向けたモデルといえるだろう。

フリードスパイクって?

「フリードスパイク」は、2列シート5人乗りとした初代フリードの派生車。フリードにも2列シートのグレード「FLEX」が存在したが(のちにフリードスパイクと統合するとして廃止)、フリードスパイクはよりラゲッジスペースの使い勝手を向上させたモデルだ。「FLEX」は2列目シートがダブルフォールディング式だったのに対して、フリードスパイクは後席にダイブダウン式を採用。2列目を畳むことで2m超えのフラットな空間が生まれた。

 さらに「リアサイドユーティリティ」として各種収納やビルトインテーブル、反転フロアボード、カーゴスポットライトなどを装備。荷物を多く積載する機会の多い人や、アウトドア、車中泊を好む人などにも適したモデルだ。ヘッドライトやバンパー、フェンダーなどを専用品とすることでエクステリアについてもフリードと差別化を図った。

 フリード同様、ガソリンに加え、2011年にハイブリッド仕様が追加された。2016年にフリードがフルモデルチェンジを受け、現行型に切り替わるタイミングで「フリードスパイク」は販売を終了。その役割は「フリードプラス」に引き継がれることとなった。

フリードクロスターの魅力とは?

 いまSUV人気から、軽自動車やコンパクトカー、ミニバンなどにSUV風のデザインを取り入れる風潮が見られる。フリードについても例に漏れず、2019年のマイナーチェンジのタイミングで「クロスター」が追加された。フロントバンパーとグリルを専用デザインとするほか、前後ロアスポイラー、フロントフォグランプ、サイドシルガーニッシュ、ルーフレール、専用アルミホイールを装着。ライセンスガーニッシュをダーククローム、ドアミラーおよびドアハンドルをシルバー仕上げとすることで、アウトドアシーンに映えるSUVテイストに仕上げられている。

 最低地上高やタイヤサイズ、サスペンションなどについては標準仕様と同様。SUV風のルックスとしながら、ボディサイズは標準仕様と変わらないのも小型ボディを好む人にとってはありがたいポイントだろう。内装には「クロスター」専用のプライウッド調パネルや、汚れの目立ちにくいデジタル柄のコンビシートを採用。アウトドアの非日常感が表現されている。

 中古車、現行車ともにさまざまなモデルがラインアップされるホンダ・フリード。好みや用途に合わせた選択が可能なのも魅力だ。気になる人はぜひ自分にぴったりの一台を見つけてみてほしい。


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