キレイに見える「道路」が年中「ほじくり返されて」いる? そこかしこで「舗装工事」を行う事情

地中には水道管・下水管・電線などが埋まっている

 せっかくきれいに舗装したのに、また掘り返して同じように舗装しているのをよく見かける。年度末は予算消化のために工事が増えることもあり、イライラする人も多いのではないだろうか。

 まず路面の舗装は傷んできたら行なうもので、長いスパンながら定期的に実施されている。これだけなら気にならないだろうが、実際はほかの目的でも何度も舗装される。

 地中に埋まっているものとしては水道管、下水管などがある。最近では電線や電話線も埋まっていることがあり、それぞれの事情で工事をするため、何度も掘り返すこととなる。とくに最近ニュースなどでも見かける上下水管の耐用年数が大きな問題になっている。とくに下水管は耐用年数が短く、これらが続々と更新時期に来ているというのも拍車をかけているのだ。ちなみに水道管は2020年から、下水道管は2025年頃から続々と更新期間を迎えてしまうとされ、すでにその対策でかなりの予算をかけている。

 事情はあるとはいえ、ドライバーのイライラが役所的な縦割に向けられているのも事実。この点も無策というわけではなく、東京都の場合は「道路占用工事企業者連絡協議会」、通称企連協という組織を作っていて、電気、ガス、上下水道、電話、高速道路、鉄道、地下鉄などのライフライン企業が加盟。横の連携を図ることで工事の効率化を進めている。

 単純に傷んだ路面の補修は長い距離に渡ってされることが多く、完成するとかなり気持ちがいい。一方工事だと、一部だけの補修になるので、結局はつぎはぎ状になってしまうのは、なんとかしてもらいたいところ。ライフライン整備だけに難しいとは思うが、ドライバーとしてはやはりきれいな路面が同じように、ずっと続いていると運転していても気持ちいいというのが正直なところだ。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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