家電やゲーム機や食品じゃ考えられない! 自動車メーカーがガチライバルと「共同開発」を行えるワケ (2/2ページ)

- 名前:
- 桃田健史
- 肩書き:
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- 現在の愛車:
- トヨタ・ハイエースキャンパーアルトピア―ノ等
- 趣味:
- 動物たちとのふれあい
- 好きな有名人:
- 聖徳太子(多くの人の声を同時にしっかり聞くという伝説があるので)
だが、最近は電動パワートレインに関わる技術全般や、通信によるコネクティビティ技術をクラウドも含めてトータルで協業するといった、包括的な技術連携が増えた。
逆の見方をすれば、電動化、自動運転、コネクティビティなど、従来の自動車には無かった新たなる技術領域は、社会全体としてみると他社との連携を前提している。要するに、クルマは、衣料、食品、家電などと比べると、社会全体に長期間に渡って与える影響が大きく、1社では対応が難しい分野がどんどん増えてきているのだ。
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例えば、自動運転向けの高精度三次元地図「ダイナミックマップ」を日系自動車メーカー各社が「協調領域」と呼び、同じテーブルで協議を進めた。自動運転では「協調と競争」という事業の区別を自動車メーカーは強く意識している。
また、自動車業界では事業を合併することなく、互いの強みを生かして協業するアライアンスという考え方もある。代表的な例は、ルノー日産三菱だ。
世界各地での、自動車業界の水面下での動きを見ていると……。今後数年以内に、ひと昔前ではまったく予想できなかったような「あっと驚く」ライバル同士が仲良く手を取り合う機会が増えそうな気がする。