運転が怖いならクルマに「頼る」のがイマドキ! 「車線変更」「駐車」「バック」まで徹底的に助けてくれる先進装備5選 (1/2ページ)

ウインカーを操作するだけで車線変更が自由自在にできるものも

 ADAS(先進運転支援システム)と呼ばれる機能は、将来的には自動運転につながるテクノロジーであり、いまどきのクルマには欠かせないものとなっています。こうした機能に頼っていると運転が上手くならない、と批判する声もありますが果たしてそうでしょうか。

 本当に運転がうまいというのは交通事故を起こさないことです。そのために電子制御や支援システムに頼ることがプラスになるのであれば、ベテランドライバーであっても積極的に利用すべきというのが、いまのスマートなドライビングといえます。

1)車線変更支援システム

 そんなADAS機能の最先端にあるといえるのが「車線変更支援システム」です。各社で呼び名も異なりますし、あくまでもドライバー主体で自動運転といえない事情もあって「支援」と言ったニュアンスになっていますが、その実態はほぼ自動での車線変更といえるものです。具体的には、ドライバーがウインカー操作などで車線変更の意思をクルマに伝えると、後方と前方の安全をセンサーで確認して、ほぼ完ぺきな車線変更をこなす機能となっています。当然、他車が周囲にいる場合には車線変更は行ないません。

 スマートでスムースな車線変更自体はそれなりに経験を積んだドライバーであれば問題なくこなせるでしょう。しかし、後方と前方の状態を“同時”に把握するのは複数のセンサーを持つ自動車ならではです。人間も視野を広くするとドアミラーと前方を同時に確認できますが、それでも死角をカバーはできません。そうした死角の存在が、まさに万が一のアクシデントにつながるわけですし、ADASが事故を減らしてくれる理由のひとつです。

 そうした車線変更においてよく起きる事故というのは、斜め後方の車両に気付かずに接触してしまうことですが、そうした斜め後方の車両を検知するのがバンパーなどに仕込まれた準ミリ波レーダーです。

2)ブラインドスポットモニター

 車線変更支援機能はなくても、死角をカバーするためにこの手のミリ波レーダーは活用されています。こちらもメーカーによって呼び名は変わりますが「ブラインドスポットモニター」などと呼ばれることが多いシステムです。これは斜め後方に車両が存在していることをドアミラーに仕込まれたワーニングランプなどで知らせるという運転支援機能であり、Bセグメントのコンパクトカーでも採用例が増えてきています。ワーニング自体は高速道路でなくとも一般道でも有効ですから日常的に安全をサポートしてくれるものとして、積極的に選びたい機能です。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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