強すぎるクセに「耐えられる」か否か! でも乗り続けると「中毒」になる輸入車5選 (1/2ページ)

唯一無二の「ユルさ」にハマるクルマも!

 作りは丁寧だし、壊れないしコスパはいいし、ディーラーだってそこら中にあるから、何かあった時もすぐに駆け込めて安心だし、日本で乗るならやっぱり国産車は魅力的ですよね。世界で見ても、こんなに自国の自動車メーカーがある国はなかなかないんです。

 にもかかわらず、日本でも輸入車はたくさん走っています。なぜ、日本車を買わないの? 輸入車の何がいいの? そう不思議に思っている人も多いかもしれないですね。でもそこには、国産車では味わえない個性があるのは確かです。今回は、なかでもかなりクセ強めで、一度乗ったらハマってしまいそうな輸入車たちをご紹介したいと思います。

1)MINI(各モデル)

 まず1台目は、もう都心をはじめとして国産車と同じくらい見かけるようになりました、MINI。最近はハッチバックよりも、クロスオーバーSUVのMINI CROSSOVERの方が人気のようですね。MINIのいちばんの個性は、やっぱりデザイン。1950年代にアレック・イシゴニスが生み出したBMC(ブリティッシュ・モーター・カンパニー)のミニが先祖となっていますが、2001年にBMWがその意思を継ぎ、新世代のMINIとして誕生させたニューMINIは、なんと、運転席に座った時の視界が祖先であるクラシック・ミニとほとんど同じような感覚でした。

 BMWの開発者が狙ったのは、MINIらしさを受け継いでいくことだと当時語っていた通り、それから20年が経とうとしている今も、新しいMINIのデザインはどこからどう見てもMINIのままです。でもよく見ると、テールランプの左右にまたがってユニオンジャックがモチーフとなっていたり、インテリアも独創的だったり、こればっかりは国産車にはとうてい真似のできないものなんですね。アフターパーツやアクセサリーも豊富で、自分だけの1台が作れる1分の1ミニカーのような楽しさも、MINIの大きな魅力だと思います。

2)ルノー・カングー

 2台目は、両側スライドドアを持ちながら、ゆる〜いオシャレさが人気のルノー・カングー。本国フランスでは郵便配達車として有名なんですが、日本ではファミリーカーとしてはもちろん、スタイリストさんやカメラマン、花屋さんといったオシャレな人たちからも支持されて、ボディカラーもカラフルなラインアップなので、まったく生活臭を感じさせないのがすごいところです。

 本国ではあまり人気がないという観音開きのバックドアも、日本では逆に「ほかにない」と根強い人気。休日にはラゲッジ満載に荷物を積み、このバックドアを全開にして、フリーマーケットに出店するオーナーさんもたくさんいました。つい最近、本国でもカングーのライバルとして販売されているシトロエン・ベルランゴ、プジョー・リフターが日本導入されたのですが、乗ってみるとドイツ車のようにきっちりとした乗り味で、やっぱりカングーのいい意味で「ゆるい」ところがいい味なんだなと実感。カングーはオシャレ系というだけでなく、癒し系の実用車なんですね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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