対面側が「赤」かわからなくて「怖い」! 「危険」とも思える「時差式信号」が存在するワケ (2/2ページ)

警察も危険を把握している?

『信号機は、交通の安全と円滑を図ることを目的とし、交差点又は横断歩道において交通流を時間的に分離し、交通流の交錯による交通事故の発生を防止するとともに、一定以上の交通量がある場合は交差点の処理能力を改善し、遅れ時間を減少させることができます』

『時差式信号機は、一日を通して上り方向、又は下り方向のいずれか一方の右折交通量が他の方向からの交通量より著しく多い交差点に設置しています。時差式信号を運用することによって、時差により青信号を延長する側の右折車が安全に交差点を進行することができます』

『しかしながら、ドライバーがこの時差制御について十分に理解しないまま思い込みで運転すると、直進車と右折車が衝突するなど重大な交通事故を起こしかねません』

『山形警察署としましては、パトロール活動を通じて適正な交通指導、取締りを継続して行い、交通事故防止を図っていきたいと考えております』

『ドライバーの皆さんも思い込み運転は大変危険ですので、進行方向の信号に従うとともに、対向車両や外の通行車両、歩行者をよく確認して進行していただき、安全運転に心がけてください。』

 とのこと。警察でもこうした時差式信号の危険性は把握しているようで、徐々に矢印タイプの時差式信号に置き換えられているところが増えてきてはいるが、慣れない道では、信号機の脇の「時差式」の看板を見落とさないことと、歩行者用の信号機の赤になるタイミングを見て、対向車線側の信号の色を予想し、なおかつ対向する直進車の動向(減速)をよく見極めてから、右折を開始するようにすることで、時差式信号でのトラブルをなくすよう心がけよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

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