スマホや携帯バッテリーなどで起こるバッテリーの膨張や発火! EVやPHVの「電池」は安全? (2/2ページ)

マージンを残した制御でも安全を確保

 同時にまた、金属リチウムに含まれるリチウムをすべて出し切らないような電子制御を行うことでも安全を確保している。充電し過ぎたり、放電し過ぎたりしないようにしているのだ。そうした安全確保を視野に入れた物づくりと保守管理機能を併用することによって、安全な電動車両を開発している。

 考えてみれば、ガソリンは、化石燃料のなかでもっとも揮発性が高く、そのため発火したら爆発的に燃え広がりやすい燃料だ。そんな危険な燃料を車体に積んで走ってきたのが、これまでのガソリン車である。それを安全に利用できるように管理しているからこそ、我々は爆発の心配や不安なしにクルマを利用してきたのである。

 家庭電化製品などの事故を見て、電動車は危険ではないかなどと思ってしまうのは早合点であり、それなら、ガソリン車さえ乗っていられないはずだ。

 自動車メーカーは、そうした長所と短所を熟知したうえで、より安全な電動車開発をしているはずだ。


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