リヤドアが解錠されないのはナゼ? スマートキーの「中途半端」な機能の謎 (1/2ページ)

リヤドアが解錠されないのはナゼ? スマートキーの「中途半端」な機能の謎

アンテナの数が少なく作動範囲が狭いのが理由

 いまどきの新車には当たり前的な装備となっているのが「スマートキー」。メーカーによって「インテリジェントキー」、「アクセスキー」など呼び名は異なるが、要はそのカギを身につけたまま、ドアハンドルなどに触れるなどすればロックが解除され、またテールゲートやトランクを開けることができるというのが第一の特徴。そして、エンジン始動やシステム起動において、カギをさして回すのではなくボタンを押すだけのスマートな操作で走り出せるというのが第二の特徴だ。

【関連記事】突然ドアが開かなくなってパニックも! クルマのスマートキーが電池切れした際の対処法

エンジンスタートスイッチ画像はこちら

 そんなスマートキーを利用していて、ふと不便だなと思うのは、後席ドアのハンドルではロック解除できないクルマが多いこと。それは何故なのだろう。

 スマートキーの仕組みは、電波を利用して車両とキーが通信、登録されているキーに限ってロック解除するというもの。使われている周波数が100kHz帯と低く、また通信可能エリア(作動範囲)はアンテナを中心に約40~80cmの範囲に限られている。そして、多くのクルマでスマートキー用アンテナはフロントドアのアウターハンドルのグリップ部分に内蔵されている。そのためリヤドア付近では通信範囲を超えてしまうため、フロントだけでしか解錠できないことが多いのだ。

スマートキーの作動範囲イメージ画像はこちら

 もちろん、技術的にはリヤドアのアウターハンドルにアンテナを内蔵させればいいので、けっして難しいわけではないが、なぜか国産車の多くはアンテナ内蔵のアウターハンドルはフロントにしか装備していない。その理由はさまざまだろうが、ありていに言ってしまえばコストが高くなってしまうからだ。スマートキー用のアンテナは乗り込んでからも認識する必要があるために室内に3カ所程度は設置、テールゲートやトランクのセンサーとあわせて車両全体で6カ所くらい設置されているものの、さほどニーズがないであろうリヤドアのアウターハンドルにまで備えるというインセンティブはないであろうという判断になっている。

画像ギャラリー