東京でも見かける「埼玉トヨペット」の巨大ステッカー貼り付け車! 謎の「ハルバイト」に迫った (1/2ページ)

乗用車のほぼ全車種が対象になっている!

 新型コロナ対策もあって、都内はクルマやバイクで移動することがほとんど。いろいろなものを見かけるのだが、そのなかで気になるのが「SAITAMA TOYOPET」という大きなステッカーを貼ったクルマ。埼玉トヨペットのことなのは確実で、貼っているのは実際にトヨタ車ばかり。当初はディーラーの試乗車かな、と思っていたが、けっこう見かけるし、使い方というか、佇まいがフツーに使われているっぽい。そもそも埼玉のディーラーの試乗車が、都内をそんなに走っているわけもないし。

 ということで調べてみたら、実はバイトでした。正式名称は「ハルバイト」というもので、貼る、つまり宣伝することでお金がもらえるというもの。まるで、レーシングカーのスポンサーみたいだ。実際に貼るのはリヤの3カ所で、左右のリヤクウォーターは小さいもの、リヤガラスは大きいステッカーでした。

 もちろん行っているのは埼玉トヨペットで、実際に聞いてみたところ、2012年ごろから始めて、アルファードが最初。その後、続々と車種が増えて、リストを見ると今や乗用車のほぼ全車種が対象となっている。現在の利用率はかなり増えており、クルマを乗り換えても継続するユーザーもいるとのことで、定評を得ているようだ。

 気になる“バイト代”は車種や期間によって異なるし、現金でもらうか、ポイントでもらうかで違ってくるので一概には言えないが、期間については3年間と5年間があって、後者は正確にはハルバイト+(プラス)と呼ばれている。もらえる金額リストを見ると、ステッカーのサイズや枚数によって金額が区分されているようで、例えばプリウスで見ると、現金の場合、月々3000円を3年間で10万8000円。5年間の場合の車検後の2年間は月々1500円ずつで、計3万6000円。

 つまり5年間だと総計14万4000円ももらえる。ポイントにすれば1.2倍になるので、総計17万2800ポイントにもなる。最高ランクのアルファード、ヴェルファイアだと、5年間で現金の場合24万円、ポイントの場合28万8000ポイントにもなるから、かなりの額。あとは看板背負って走るのをどう考えるかだ。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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