ガソリン価格はなぜコロコロ変わる? お得に入れるタイミングとは (1/2ページ)

原油価格の変動によって大きく左右される

 一週間もしないうちに、コロコロ変わるガソリンの店頭価格。なぜガソリンの店頭価格は、これほど頻繁に変動するのか。

 それはガソリンの原価率が高く、その仕入れ値がちょくちょく変わるためだ。ガソリンは輸入原油を精製して作られるため、その価格は原油価格に大きく左右される。原油価格は、生産国の都合、たとえばOPEC(石油輸出国機構)など産油国の生産量の増減や、治安・紛争、イラン産原油の禁輸措置などの政治的背景によって、つねに変わる。

 同時に、原油は株式や金などのように、投資の対象にもなっている。ニューヨークマーカンタイル取引所(NYMEX)で取引されているWTI原油先物がその代表格で、石油先物価格は日々刻々、変化し続けているのでピタッと安定することはない。

 また、原油はほぼ輸入品であり、円相場の影響もある。円高になれば石油製品は安くなるし、円安になれば石油製品の価格は上昇……。

 この原油価格と為替相場が、ガソリン価格を決める大きな要素で、そのほかにも国内需要や、石油元売り各社の在庫量と販売姿勢、地域の競合店の有無、自動車の販売台数や、景気動向、平日と休日の需要の差などを加味して、最終的な店頭価格が決まるので、ガソリン価格はけっこう複雑な要素が絡んでいるわけだ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

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