年度末セールでも「トヨタ一強」状態は続く! コロナ禍でも好調の新車販売の中身 (2/2ページ)

トヨタが好調に見えるのはバックオーダーを消化しているから

 登録車のみのランキングでは、上位5車をトヨタ車が独占、トップ10中でもトヨタ車が8車になるなど、トヨタ一強状態が続いている。トヨタディーラーの年明けの仕事始めは比較的スローな傾向が目立つのだが、生産の都合などで契約は済ませたものの、登録および納車が完了していない“受注残車両”をヤリスクロスやハリアーなどの人気モデルで多数抱えている。この貯金ともいえる受注残車両に、各月の新規受注台数が上積みされるところで、今日のトヨタ一強状況を築いているといっても過言ではないない。どちらにしろ、よく売れていることには違いない。

 すでに改良を控えるパッソはオーダーストップとなっているが、納期遅延が発生し7月目処となっているし、ルーミーもすでに年度内(2021年3月末まで)の登録、納車が絶望的となっている。このように年度末商戦中に新たに発生した受注残車両が、新年度となる2021年4月以降の販売台数でも各月に販売台数のベースを構成し、これに新規販売台数が上積みとなるので、トヨタ一強状況はこのまま当分続くものと考えて良いだろう。

 現状は新型コロナ感染拡大の収束が見えない“非常事態”。このような、世情不安の深刻な状況下での買い物は、より確かなものを買いたいという消費者心理が働くもの。メーカー間でのクルマの良し悪しについてはたいした差はないが、やはり圧倒的な販売シェアでブランド別国内販売トップを維持し、国内販売ネットワークも緻密で強固なトヨタブランド車がよく売れているのかもしれない。また、残価設定ローンの普及もあり、新車購入時にリセールバリューを気にするひとも増えているとのことなので、その面でもトヨタ車がよく売れているようである。

 軽自動車では、2020年末の傾向をそのままに軽四輪総台数ではダイハツがスズキを押さえてトップとなっているが、軽四輪乗用車ではスズキがトップとなっており、ダイハツのトップは軽四輪貨物車が支えている。

 新車販売より中古車販売のほうが好調で、おもに軽自動車となるが届け出済み未使用中古軽自動車の販売もかなり好調に推移している。これから3月の年度末にかけては各メーカーともに、自社届け出も活発に行われることになりそうだが、スズキとダイハツの販売台数争いは、そのような部分も含めて目が離せなくなりそうだ。

 1月上旬に比べれば、新型コロナウイルスも新規感染者ベースでは落ち着きを見せているようなので、2月そして3月の新車販売も好調な状況が続きそうである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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