トヨタ・ライズが爆発的ヒットも喜べない新車セールスマンの複雑な胸中 (1/2ページ)

トヨタ・ライズが爆発的ヒットも喜べない新車セールスマンの複雑な胸中

ライズだけでなくルーミー&タンクなども売れている

 トヨタ・ライズが爆発的に売れている。自販連(日本自動車販売協会連合会)統計によると、すでに2020年になってからの累計販売台数は2万199台となっている。月販目標台数が4100台なので、2020年1月と2月だけで月販目標販売台数ベースで5カ月弱分を販売していることになる。

 ただライズは大量のバックオーダーを抱えており、本稿執筆時点(3月上旬)で注文を入れても、納車されるまでに4カ月以上かかっている。自販連統計は当該月の登録台数がベースとなるので、現時点ではフル生産を行い、バックオーダーを少しでも早く消化しようとしているのが現状といっていいだろう。

OEM車が売れることによるディーラーマンの悩みとは画像はこちら

 この状況にさぞや、販売現場も盛りあがっているかと思えば……新車販売現場の事情に詳しいひといわく、「もちろん、ディーラーやセールスマンは良く売れていることに、表立って文句をいうなんてことはありません。しかし、ライズがダイハツからのOEM(相手先ブランド供給車)であることに複雑な思いを持つセールスマンも目立つようです。つまり純粋なトヨタ車を販売しているというのではなく、『ダイハツ車を売っている』という意識がどうしても頭のなかに入り込んでしまうというのです」。

 ダイハツからのOEMはライズ以外にも、ルーミー&タンク、パッソが登録車としてラインアップされており、さらに一部販売チャンネル扱いとなっているが軽自動車のピクシス エポック(ミライース)、ピクシス ジョイ(キャスト)、ピクシス メガ(ウェイク)、ピクシス トラック(ハイゼット トラック)、ピクシス バン(ハイゼット バン)がラインアップされている。

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 話を登録車のOEMに戻すと、ルーミー&タンクも良く売れている。自販連統計による2019歴年(2019年1月~12月)締めでのルーミーの年間販売台数は9万1650台、タンクは7万4410台となっている。ともに月販目標台数は3750台ずつなので、年間販売台数ベースで比較すると、ルーミーは目標の約2倍、タンクは約1.6倍となっている。

 パッソも2019暦年の平均月販台数が3415台と、月販目標台数の85%ながらも月販平均で3000台以上となり、自販連ランキングでも2019暦年での年間販売ランキングで22位に入り健闘している。いまではトヨタのコンパクトカークラスではルーミー&タンクはなくてはならない存在となり、これに今度はライズが加わろうとしているのである。

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