手放し運転可能な「2.0」があるのになぜ? 話題の日産ノートが「普通の」プロパイロットを採用したワケ (2/2ページ)

一般ユーザーが買うべきグレードは戦略的な価格設定だ

 つまり、プロパイロット2.0の高精度地図を利用した、料金所の認識はGPSだけでは精度的に不可能だが、標識を読み込むことは可能で、カーブ手前で80km/hが60km/h制限になっていれば、減速制御を行ってくれる。雨の日、強風の日の速度制限でも同様だ。開発陣いわく、将来、カメラの精度が飛躍的に上がれば、カメラだけでも料金所手前減速制御が可能になるかもしれない、ということだ。

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 が、ノートに用意されたプロパイロット”1.5″も、以前のプロパイロットの約10万円のオプション、というわけにはいかない。というのは、セットオプションとして用意されているからで、価格は約44万円に達するのだ。もちろん、プロパイロット”1.5″だけでというわけではもちろん、ない。

 インテリジェントアラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)、インテリジェントルームミラー、ステアリングスイッチ(アドバンスドドライブアシストディスプレイ設定、オーディオ、ハンズフリーフォン、プロパイロット)、USB電源ソケット(タイプA 1個、タイプC 1個)、ワイヤレス充電器、NissanConnectナビゲーションシステム(地デジ内蔵)、NissanConnect専用車載通信ユニット(TCU[Telematics Control Unit])、ETC2.0ユニット、プロパイロット(ナビリンク機能付)、プロパイロット緊急停止支援システム(SOSコール機能付)、SOSコール、インテリジェント BSI (後側方衝突防止支援システム)、BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)がセットになる。

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 抱き合わせ商売かっ!! という見方もあるが、筆者としては、ワイヤレス充電器以外(自身のスマホが対応せず)は、この時代に必要不可欠な装備と思っているから、腹は立たない。いや、新型ノートを買うとしたら、そのセットオプションを付けるに違いないのである。実際、初期受注の半数近くが、その仕様で注文しているというのだから、プロパイロット=先進装備への期待、ニーズが、このクラスのコンパクトカーでも、なるほど、極めて大きいということだ。

 約44万円というプロパイロット”1.5″を使うためのコストは、「コストのために2.0は導入しない」、という話と矛盾するようにも感じるが、冷静に見ると、そもそも新型ノートの、一般ユーザーが唯一買うべきグレードの「X」の価格が、e:POWER=シリーズ式ハイブリッド、ワンペダルなどを採用しつつ、218万6800円と、戦略的な設定になっていたりする。そう、プロパイロット”1.5″を装備する(してほしい)前提の価格設定!? のようにも思えたりするのである。

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 そんな新型ノートXは、「ナビリンク機能付き」プロパイロット”1.5″に加え、SOSコール、日産コネクトナビによるオペレーターサービスなどまで利用できるのだから、安心感は絶大。約44万円も納得の範囲と思える人も多いはずである。もちろん、プロパイロット2.0に必要な、高精度地図の利用料金は発生、しない……。

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 もちろん、プロパイロット1.0と2.0のいいとこ取りをしたようなプロパイロット”1.5″は、高速走行を頻繁に行うユーザーにとって、メリットあるオプション装備なんですけどね。そこはお忘れなく!!

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