「1人でも」……じゃなくてむしろ「1人がいい」! 強がりじゃなく「おひとり様ドライブ」が盛り上がるクルマ5選 (1/2ページ)

まさに相棒! クルマと会話しながらドライブできる

 今や日本人の誰もが知る単語となった「おひとりさま」。当初は独身で恋人がいない人たちが食事やレジャー、旅行などを1人で行う姿を皮肉って使われていたものですが、もうそんな負のイメージは消えて、誰にも気兼ねせず、自由に好きな時間を楽しむ人たち、という意味合いになっていますよね。恋人がいたって、家庭があったって、たまにはのんびりと1人の時間を過ごしたい。そう思う人も多いのではないでしょうか。

 そんなときに、相棒となってくれるクルマがあれば、おひとりさま時間はグッと豊かになるんです。単に行動範囲が広がるというだけでなく、最新のクルマにはおひとりさまドライブにぴったりの機能もたくさん。今回はそんなクルマたちをご紹介したいと思います。

1)ホンダS660

 まずは、おひとりさまドライブを堪能するために生まれたような本格スポーツカーといえば、ホンダS660。軽自動車なのにミドシップレイアウトでオープントップという、とてもスタイリッシュで走りのいいクルマです。ボディは小さくても、身体をしっかりサポートするシートに身を預けると、キリリと引き締まる気分に。手動で外したルーフトップは、くるくると丸めてボンネット下の収納スペースに入れますが、そうするともう、ほとんど他の荷物は積めません。

 そう、S660はもし2人でドライブしようとすると、ドライバーの荷物を助手席の人が抱えていなければならないほど、収納スペースが少ないのです。それならばいっそ、助手席を荷物スペースとしておひとりさまドライブに徹することで、優雅さも思いっきり走る爽快感も、どちらも手に入ります。CVTだけでなく6速MTモデルもあり、コーナリングスピードは非公式ながらあのNSXにも勝るほどというだけあって、もう夢中になれる楽しさ。残念ながら2022年3月での生産終了がアナウンスされていますので、新車で買うなら急いでご検討を。

2)メルセデス・ベンツAクラス

 続いては、1人の時間は好きなんだけど、情報検索や行き先を選んだりするときは誰かに相談したいな、移動中にずっと無言でいるのは寂しいな、と思う人に、メルセデス・ベンツAクラス。AI搭載の自然言語対話型インフォテインメントシステム「MBUX」が搭載されているので、誰かと会話しているような感覚で、目的地を探したり、お天気などの情報を聞いたり、エアコンや室内ライトなどの設定を変えてもらえたり、いろんなことができちゃいます。

 使い方はとても簡単で、最初に「ハイ、メルセデス」と話しかけると、「どうぞお話しください」と答えてくれるので、「ちょっと寒い」とか「景色のいいカフェに行きたい」などと話すだけ。これなら、普通のナビなどの操作が苦手で使いこなせない人でも、いろいろできますよね。

 しかも、このMBUXには学習機能があるので、よく聴く音楽や決まった時間に電話をかける人など、あなたの好みや行動を覚えていってくれるというのがすごい! 乗れば乗るほど、話せば話すほどわかり合えて、唯一無二の相棒になれそうです。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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