「なる早」で上手くなりたい! クルマの運転技術を短期間で向上する5つの手段 (1/2ページ)

クルマの理屈を知っておくことも重要

「クルマの運転が上手くなりたい」。免許を取ったばかりの人はもちろん、それなりのキャリアを積んだドライバーでもそう思っている人は多いはず。

 なにせ、自動車学校を卒業したあとは、誰にも運転を教わることがなく、いわば我流で乗っているのだから、同じ年数ハンドルを握ったとしても、スキルに大きな差が生じるのは仕方がないこと。

 でも、運転が下手な人、苦手な人がそれを克服するにはどのような手だてがあるのか。それもなるべく短期速習で! それなら下記の方法はどうだろうか。

1)理を知る

 物事を学んだり修行するには、理論、理屈、知識から入る方法=理入と、実践、行動、実行から入る=行入がある(二入四行論)。

 クルマは工業製品で機械的特性を持っているので、その操作に精通するためにはある程度クルマの理屈を知っておくことが重要だ。

 教習所で学んだことだけでなく、なぜ走って、なぜ止まって、なぜ曲がるのか。FF、FR、4WDの違い。背の高いクルマと低いクルマ、車重と運動性能の関係といったことに加え、上手い運転=スムース&セーフティドライブのコツなどを、動画やネット、書籍、雑誌などから情報収集し、もっと考えて走ることが上達への第一歩となる。

2)ドライビングポジションを見直す

 運転の基本の「き」の字は、ドライビングポジションにある。身体をしっかりホールドさせ、手足を自由かつしなやかに動かせる“正しいドライビングポジション”で運転できている人は、非常に少ない。

 まずシートに深く座って、背もたれを立て気味にし、身体のGセンサーの要となる体軸を真っ直ぐ動かさないようにする。そして肩を背もたれに付けたまま、手首がハンドルのトップに乗る位置までシートを前進。足はブレーキを一番奥まで踏んだとき、膝が少し曲がるようならOK。運転席は自宅のソファではないので、操作しやすいポジションを最優先するのが肝心だ。

 女性ドライバーは、なぜか運転中に背もたれと背中の間が離れている人がいるが、あれでは身体に無駄な力が入るし、クルマからのインフォメーションもキャッチできなくなってしまう……。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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