新型GR86&BRZがついにお披露目! エンジンパワーからデザインまで詳細リポート (1/2ページ)

0-100km/h加速を1秒以上短縮!

 トヨタとスバルの共同開発によって2012年に誕生したFRスポーツ、86&BRZ。登場するや否や、両車ともに月販目標を大きく上まわる受注を記録した。販売の面のみならず、手頃な価格設定によりスポーツモデルに興味を持つ若者が増えたり、他社が追随してスポーツモデルをリリースするなど、自動車業界に多大な影響を与えたモデルである。

 それから9年の月日が流れ、ついに本日2021年4月5日(月)、トヨタとスバルは2代目となる新型GR86&BRZを発表。なおGR86は2021年秋頃、BRZは2021年夏頃の発売を予定しているという。では現状明らかとなっている点を見ていこう。

GR86&BRZの走り

■動力性能

 もっとも注目すべきは、初代の2リッターから排気量を拡大し、新型2.4リッター水平対向4気筒NAエンジンを搭載したことだろう。最高出力235馬力、最大トルク250N・mを発揮し、0-100km加速は初代の7.4秒から6.3秒に縮めたというから驚きだ。また、吸排気性能の強化とフリクション低減によって、15%もトルクを向上したことで、すでにこのクルマに乗った関係者によると、初代で課題とされていた3500-4000回転前後でのトルクの落ち込みが解消され、伸びのあるフィーリングが味わえるようになったとのこと。

 またAT車では、SPORTモードの制御が進化。クルマがスポーツ走行中と判断した際には、ドライバーの意思や操作に応じて最適なシフト操作を自動で行い、よりダイレクト感のあるコーナリングを可能とした。

■ハンドリング性能

 インナーフレーム構造や構造用接着剤の採用などにより、初代に対してフロント横曲げ剛性を約60%、ねじり剛性を約50%向上。ステアリング操作への応答性を高め、より軽快な動きを実現するとともに、旋回時のトラクション性能を向上させている。

 また初代のボンネットフードに加えて、ルーフとフロントフェンダーの素材にアルミを採用することで、エンジン出力や安全性の向上による重量増を抑制すると同時に、前後左右の重量の最適化やさらなる低重心化を実現し、運動性能を高めた。

 18インチアルミホイール装着車には、ミシュランパイロットスポーツ4(215/40R18)が装着されることも明かされている。初代の17インチモデルが装着していたミシュラン・プライマシーに比べて運動性能が高く、快適性を両立した、評価の高い銘柄を選択したことからも走りの性能アップがうかがい知れる。

 気になるGR86とBRZの走りの違いだが、いまわかっている情報は、シャーシ、エンジン、パワーステアリング制御をそれぞれ専用セッティングとしていることだ。

 またフロントのエアインテーク部分に使われる樹脂パーツをよく見ると、模様が入っているのだが、この非常に細いスリットは空力に効くのだという。スリットはGR86が水平に入れられているのに対して、BRZは20度傾けられている。

 この違いは、GR86が直進安定性を高めているのに対して、BRZはフロントの初期応答性を向上させているそうだ。だからといって、BRZがシャープなハンドリングでGR86がマイルドかといえばそういうことではなく、GR86はメカニカルな部分で初期応答性を向上させるなど、アプローチが違うとのことだ。


乾ひかり INUI HIKARI

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